ポルティモネンセ所属のGK中村航輔(27)はFIFAワールドカップ・カタール大会日本代表メンバーから落選したが、正守護神としてチームを支えている。そんな中村航輔は今月13日のリーグ戦でマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出。試合後のインタビューでポルトガル語を流ちょうに話す姿が話題を読んでいる。

 中村航輔は昨年1月、明治安田生命J1リーグの柏レイソルからポルティモネンセへ完全移籍。昨季まではほとんど出場機会がなかったが、今年8月末にブラジル人GKサムエル(27)がポルトへ完全移籍したことにより9月4日のプリメイラリーガ(ポルトガル1部)第5節・ファマリカン戦以降はリーグ戦全試合でフル出場している。

 また9月に行われたリーグ戦では3試合中2試合で無失点での勝利に貢献。海外クラブでレギュラーを勝ち取っているゴールキーパーがほとんどいないこともあり、日本国内から中村航輔のカタールW杯サプライズ招集を期待する声が沸き起こったが実現には至らなかった。

 それでも同選手は今月13日の第13節・SCブラガ戦でもフル出場。PKを含む2失点により敗れはしたものの、シュート22本、枠内シュート10本を浴びる中で好セーブを連発。見事MOMに選出されている。

 そんな中、ポルティモネンセの日本語通訳担当者が自身のツイッターアカウントを更新。ポルトガル語でインタビューに応じる中村航輔の姿をアップし「ブラガ戦、試合は残念ながら2-1で負けてしまったけど、いくつかのスーパーセーブしたコウスケがマンオブザマッチに選ばれた。インタビュアーの質問は俺が訳したけど、受答えは全部ポルトガル語です」と投稿したのだ。

 すると、日本のサッカーファンから「カッコイイ!」、「MOMおめでとう!」、「ポルトガル語すごく流暢だ」といったコメントが殺到。中には「カタールW杯後は日本代表に呼ぼう!」と日本代表復帰を望む声も上がっている。

 なお中村航輔は2017年12月のEAFF E-1サッカー選手権決勝大会(旧東アジアサッカー選手権)の北朝鮮戦で日本代表デビュー。2018年のロシアW杯でも全4試合でベンチ入りしたが、昨年6月の国際親善試合・セルビア戦を最後に代表招集から遠ざかっている。