オリンピックの公式サイトが「World at their Feet」と題して、かつてオリンピックに出場した選手がキャリアやワールドカップについて語るインタビューを掲載。日本代表の三笘薫も取り上げられている。

 昨夏の東京五輪に出場した三笘は、久保建英や堂安律とともに攻撃の中心として活躍が期待されたものの、大会前にコンディションを崩し、本領を発揮できず。メキシコとの3位決定戦で0-3から一矢を報いるゴールを奪ったのが、唯一の見せ場となった。

「オリンピックで得たものは自分の不甲斐なさ、自分の足りなさを一番に感じた。オリンピックに入る前の準備だったり、シンプルに能力の低さだったり、大舞台で結果を出せないもどかしさがたくさんあった」

 そう大会を振り返ったアタッカーは「自分の能力の低さを再確認しましたし、そこからどういうふう成長したらいいか確認できた大会だった。そこから自分は成長できていると思いますし、非常に大きな大会でした」と語っている。

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 さらに、「いちばん印象に残っているエピソードはメキシコ戦でのゴール」とコメント。「あのゴールがないと、なんのためにオリンピックに参加したのか分からないまま終わっていましたし、貢献はできませんでしたけど、何とか最後、自分がチームにいるってところを見せることができた」と続けている。

 そのメキシコ戦以上の価値があると話したのが、カタール・ワールドカップ出場を決めたオーストラリアとの大一番で叩き込んだ2ゴールだ。

「僕のキャリアの中でも一番大きなゴールでしたし、試合でした。(途中出場でプレー時間は)10分でしたけど、自分の最高のプレーができた」

 自らの手で引き寄せたW杯を「夢の舞台」と表現した三笘。合流直前の発熱は気がかりだが、オリンピックのリベンジを必ず晴らしてくれるはずだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部