明治安田生命J1リーグ・ヴィッセル神戸は、これまでに元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(37)や元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(38)など大物選手を相次いで獲得。先月末にはFIFAワールドカップ・カタール大会のベルギー代表FWドリース・メルテンス(35)へのオファー提示も報じられていたが、獲得失敗に終わる可能性があるようだ。

 同選手は2013年7月から9シーズンにわたりナポリでプレーすると、今季から強豪ガラタサライに在籍。ここまでトルコ1部リーグでほぼ全試合スタメン出場で2ゴールをあげている。

 またベルギー代表では通算100試合以上に出場。2014年のブラジルW杯に参戦したほか、2018年のロシアW杯では日本代表との直接対決でもプレー。カタールW杯欧州予選では負傷離脱もあり出番が限られたが、それでもカタールW杯ベルギー代表のメンバーに選ばれている。

 そんなメルテンスはガラタサライ加入時、1年間の契約延長オプションが付いた1年契約を結んでいる。ただヴィッセル神戸が2022/23シーズン終了後でのフリー獲得にむけて、年俸300万ユーロ(約4億4000万円)の2年契約でオファーを提示したと現地の複数メディアが報道。トルコメディア『Webaslan』は「(契約期間延長の)オプションを行使せず、移籍を認めるだろう」と今季限りでのガラタサライ退団が濃厚と見解を示していた。

 しかしトルコ紙『Fanatik』は今月13日のリーグ戦後のインタビューをもとに、ガラタサライ所属複数選手の去就を特集。その中でメルテンスについて「ヴィッセル神戸はメルテンスの獲得を強く望んでいたが、彼はオファーを受け入れなかった。ガラタサライに留まるだろう」とリポートしたのだ。

 元ガラタサライ所属選手では、ポドルスキが2017年6月にヴィッセル神戸へ完全移籍。ガラタサライはポドルスキの放出により、ヴィッセル神戸から移籍金260万ユーロ(当時約3億1000万円)を受け取ったと伝えられている。

 なおヴィッセル神戸の外国籍選手では、イニエスタがイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューを通じて今冬残留を明言。一方で元スペイン代表FWボージャン・クルキッチ(32)が今月10日に自身のツイッターアカウントを更新しているが、投稿内容が今季限りでの退団を示唆するものだと話題を呼んでいる。