スペイン2部レガネス所属のMF柴崎岳(30)は、FIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表チームへ合流。レガネスを一時離脱しているが、スペイン国内では再び同選手の不在による影響を危惧する声が出ている。
柴崎岳は鹿島アントラーズ、CDテネリフェ、ヘタフェ、デポルティーボ・ラ・コルーニャをへて、2020年9月からCDレガネスでプレー。今季ここまでリーグ戦15試合中10試合で先発出場するなど、主力選手として活躍している。
ただ一方でスペイン2部リーグは代表戦開催期間中に中断期間を設けていない。くわえてカタールW杯開催期間中もリーグ戦が行われるため、柴崎岳の日本代表招集によるレガネスの戦力ダウンが度々議論の対象となっている。
スペイン紙『アス』は14日、柴崎岳の離脱がレガネスに与える影響を分析。今季ここまで代表招集により同選手を欠いたリーグ戦2試合でいずれも敗れているほか、ベンチスタートとなった3試合のうち2試合で敗れたことを紹介した上で「レガネスはこれまでも代表戦開催時期に柴崎岳不在のもとで試合に臨んでいたが、その結果は必ずしも芳しいものではない」と綴っている。
また柴崎岳が先発出場した10試合で3敗した喫していないことも触れると「偶然かどうかはわからないが、ここまでの結果はレガネスにおけるこの日本代表選手の重要性を物語っている」と主張。同選手の穴を埋める選手がいないとの見解を示した。
なおレガネスのイマノール・イディアケス監督はカタールW杯メンバー入りによる柴崎岳の不在について「柴崎岳不在の中でも、我々は多くの試合をこなしてきた。確かに彼のいないことに注目されるが、彼の代わりになるだけのクオリティはチーム内にある」と前向きな姿勢を強調。
しかしレガネスは今月12日、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)1回戦でスペイン4部のゲルニカ・クラブ相手にPK戦の末に敗れている。