ブラジルやアルゼンチンも圧倒的な優勝候補ではないか

ワールドカップ・カタール大会の優勝候補に挙げられているのは、ブラジル、アルゼンチン、前回王者フランスといったところだろうか。特に南米2チームは人気が高く、20年ぶりにワールドカップのタイトルが南米に渡るとの予想もある。

ただ、『EuroSport』はチーム間の戦力差は思ったほど大きくないと主張し、明確な優勝候補がいないオープンな大会になるとの予想を展開している。オープンな大会とは、強豪が敗れるサプライズも起こるということだ。

同メディアもブラジルとアルゼンチンの実力は認めているものの、歴代王者と比較すると、ずば抜けた実力を持つチームではないとの評価だ。バランスは取れているが、相手を圧倒する類のチームではない。

欧州でもネーションズリーグではフランスが勝てなかったり、欧州予選ではポルトガルがセルビアに敗れてプレイオフに回るなど、欧州は第2集団と呼べるスイスやセルビア、デンマークといったチームが確実に力をつけている。彼らは一発勝負で強豪を潰すだけの力を備えているのだ。

また同メディアは韓国代表FWソン・フンミン、セルビア代表FWドゥシャン・ヴラホビッチ、セネガル代表FWサディオ・マネなど、優勝候補とはされていないチームにも欧州トップリーグで活躍するゲームチェンジャーがいるところにも注目している。昔よりスーパースターとされる選手が分散されており、試合を決めるだけの力を持つ選手が各チームに揃っている。これも番狂わせが起きる根拠の1つだ。

例年とは異なる冬開催というのも、展開を読みづらい。今回のワールドカップはサプライズが目立つ大会となるのだろうか。ジャイアントキリングも国際大会の醍醐味であり、強豪と評判のチームを崩す勢力が出てくることに期待だ。