サッカー日本代表の森保一監督は16日、翌日に行われるカナダ代表戦に向けた記者会見に出席した。

 その場でカナダ戦の「大きなテーマ」として挙げたのは、「ワールドカップを総力戦で戦うためにチーム全体のコンディションを上げること」と、「状態が不確定な選手のコンデイションをしっかり見極めていきたい」という点だった。

 脳しんとうからの復帰に向けて調整しているMF遠藤航、左ふくらはぎに違和感を抱えるMF守田英正、そして体調不良のためチーム合流が遅れているFW三笘薫はカナダ戦の会場となるUAEには帯同していない。

 また、右太ももを痛めているDF冨安健洋は日本代表とともにUAE入りしているが、森保監督はカナダ戦の欠場を明言した。

 そうした状況を踏まえると、チームの軸となるボランチやセンターバックを欠いた状態で挑むカタールワールドカップ開幕前最後のテストマッチでは、23選手が起用可能ということになる。交代枠は6人のため、ピッチに立てない選手も出てくるだろう。

 では、森保監督はドイツ代表と対戦するグループステージ初戦を前に、どういったメンバーを組むのか。16日の記者会見では、注目される先発メンバーの一部が明かされた。

 まず遠藤と守田が不在となる中盤では「田中碧と柴崎岳がおそらく先発する」という。森保監督は「遠藤や守田がいなくても十分にワールドカップを戦える選手層があると示したいし、明日プレーする選手たちには、思い切ってプレーしてもらいたい」と、ボランチでの起用が濃厚な田中と柴崎に期待を寄せた。

 田中も日本代表合流前に右ひざを負傷しており、コンディションに懸念は残るが、先発起用にはワールドカップ本番に向けてどの程度の状態でプレーできるのかを確認する意味合いもありそうだ。

 そして、ともに9月中旬にひざの大怪我を負っていたDF板倉滉とFW浅野拓磨も、カナダ戦に先発出場する見込みとなった。「プレーの状態が不確定な選手は、まさにその2人だと思います」と述べた森保監督は「プレーできる状態であることはトレーニングでは確認できていますので、ワールドカップに向けてよりコンディションを上げてもらえるように、明日の試合は先発で起用したい」と、板倉と浅野をスタメンに抜てきする背景を説明した。

 左ひざ内側側副靱帯の部分断裂と診断されていた板倉は、日本代表合流直前の現地11日に行われたドルトムント戦に途中出場して実戦復帰を果たしている。一方、右ひざの内側側副靭帯断裂で離脱していた浅野は今月10日からチーム練習に復帰しているものの、公式戦のピッチには戻れないまま日本代表に合流していた。

 森保監督が先発起用を明言した田中、柴崎、板倉、浅野はカナダ戦でどのようなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。カタールワールドカップを「総力戦で戦うために」彼らのコンディションが最高に近い状態まで戻っていることを期待したい。

(取材・文:舩木渉)

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