FIFAワールドカップ・カタール大会日本代表のFW南野拓実(27)が、リバプール時代のチームメイトであるスペイン代表落選組MFチアゴ・アルカンタラ(31)やセネガル代表FWサディオ・マネ(30)らの努力や人間性を語った。16日、英メディア『THE BOOT ROOM』が伝えている。

 南野拓実は2020年1月にオーストリア1部のレッドブル・ザルツブルクからリバプールへ完全移籍。ただ2021年1月にサウサンプトンへレンタル移籍すると、復帰後の昨季もプレミアリーグやUEFAチャンピオンズリーグでの出番が限定。国内カップ戦で活躍したが、出場機会を求めて今年6月にASモナコへ完全移籍している。

 それでも同選手は出場機会に恵まれない中でもトレーニングでのハードワークを厭わなかったことか、カップ戦でゴールを決めた時には多くのチームメイトから祝福。ユルゲン・クロップ監督からも再三にわたり高い評価を受けていた。

 そんな南野拓実は現在、FIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表活動に参加。リバプール時代の思い出について聞かれると「モハメド・サラーとサディオ・マネは他の誰よりもトレーニングに励んでいましたね」と攻撃陣の2選手を絶賛。

 「チアゴ・アルカンタラは何度も負傷しましたけど、僕が今まで見たこともないようなトレーニング方法で怪我を回避しようとしていました。本当にプロフェッショナルですよ」と、カタールW杯スペイン代表から落選したチアゴ・アルカンタラにも触れている。

 そしてすでにイングランド代表から引退しているMFジェームズ・ミルナー(36)については「彼はベテランですけど誰よりもフレッシュです。トレーニングでは声を出してチームを引っ張っていましたね」と語っている。

 南野拓実はASモナコ移籍後、サイドハーフで先発起用やフィジカル面を重視するスタイルにフィットできず、9月中旬以降はレギュラーからベンチ要員へ降格。それでも今月6日のリーグアン第14節・トゥールーズ戦でアシストをあげると、フィリップ・クレメント監督からも「彼がカタールW杯で大きな成果を上げて、我々のもとに自信をつけて帰ってくると私は信じている」と期待を寄せられている。