オランダ代表のルイ・ファン・ハール監督が、再びFIFAワールドカップカタール2022の開催国の決定に疑問を呈した。16日、イギリスメディア『BBC』が報じている。

 同監督は以前から、カタール(も含めたアラブ諸国)での開催決定に「馬鹿げている」とコメントし、大会を主催するには十分ではない旨を語っていた。

 会見に臨んだファン・ハール監督は、以下のように語って、改めてカタール開催に疑問を投げかけた。

「サッカーの国でプレーしなければならない。当時のFIFA(国際サッカー連盟)の目標は発展途上国(でのW杯開催)だったから、ここでプレーしている。しかし、サッカーの国は全ての経験が豊富であり、別の方法、正しい方法で他国の(大会に対するモチベーションを)突き動かすことも出来る」

 また、ファン・ハール監督は友人や家族の数名が、大会のためにカタール入りを考えているものの、宿泊施設の予約で問題を抱えていることも明らかにした。

「ここも小さな国だ(人口293万人/国土は11437平方キロメートルで、秋田県と同じくらいの大きさに留まる)。家族や友人は(宿泊の)場所を見つけるのに多くの困難を抱えている。ただ、組織、ピッチなどの施設はとても良い」

 最後に、本大会に向けても言及し、W杯優勝は十分に達成可能な目標であるとも語った。

「我々のチームに、地球で最高の選手は居ないと思うが、チームビルディングと先述を信じている。上まで行けると信じているが、運も必要だ。だからこそ、そして想像力を信じているし、大会の終わりに世界チャンピオンになれると信じている」

 オランダ代表は日本時間22日1時にセネガル、26日1時にエクアドル、30日0時にカタールとグループステージを戦う。

 トーナメントそのものには自信を見せるファン・ハール監督。しかし、開催に関しては疑問を抱えたままなようだ。