日本代表が17日、FIFAワールドカップカタール2022に向けた最後の強化試合に臨み、カナダ代表相手に1-2で敗れた。

 試合後、終盤に投入されて3バックの中央に入ったDF吉田麻也がフラッシュインタビューに応じ、「明日から次のドイツ戦に向けてやらなければいけないことがたくさんある。しっかり今日の試合を分析して、次のドイツ戦に向けていい準備したい」と、23日に行われるグループリーグの初戦を見据えた。

 吉田は、1-1で迎えた85分に送り出されると、最終ラインの中央に入り、日本はシステムを「4-2-3-1」から「3-4-3」に変更。サイドバックを高い位置に押し出したことで、右サイドの山根視来が裏抜けからポスト直撃の決定機を作り出したが、アディショナルタイムにその山根がファウルを犯してPKを献上してしまう。

 結果的にチームは敗戦を喫することとなったが、吉田は「すごくオープンな試合になっていたし、正直どちらに転んでもおかしくはなかった」と主張。その一方で、「最低でも1ー1で終わらなければならなかったですけど、この形(3バック)を試せたのは良かったと思います」と続け、オプションを試せたことには一定の満足感を口にした。

 また、大半をベンチから見守った試合に関しては、「前半はすごく良かったと思います。後半は強度が若干落ちて、この暑さもあると思うんですけど、試合全体が間延びしてしまった。プレスをかけるかかけないか、修正できるところはたくさんある」との見解を示し、ドイツ戦に向けた課題も指摘した。

 目前に迫ったカタールW杯は20日に開幕。グループEの日本代表は23日にドイツ代表と対戦する。