ふたりのテクニシャンが日本の攻撃を活性化させた。

 1-2で敗れたカナダ戦、日本は4-2-3ー1のシステムを採用。トップ下に入ったのは南野拓実だった。「個人的にはフィジカルコンディションは良くなっているし、身体のキレも感覚的に良くなっていると思っている」との好感触のとおり、チャンスに絡んでいく。

 59分には、連動したパスワークから、南野はペナルティエリア内に侵入。右足を振り抜いたが、シュートは相手GKに阻まれ、「最後の仕事で仕留められる選手にならないといけない」と悔やんだ。
 
 一方、興味深かったのは66分からだろう。途中出場の鎌田大地がボランチに入ると、縦関係の南野は良好なコンビネーションを見せた。

「大地はチームでボランチをやっていて、しかも攻撃でスっと上がっていくタイミングもすごく良い。大地の長所をチームに落とし、どうやって出せるか、というのが僕らが上に行くためのひとつの鍵になってくる。そのなかで、一緒に試合に出たら、彼がやりやすいように、お互いに良さが出るようにプレーできればいい」

 南野がこう語ったとおり、鎌田は日本のキーマンに挙げられるだろう。そして「トップ下の南野&ボランチの鎌田」という組み合わせも貴重なオプションとなるかもしれない。カナダ戦で得た収穫をワールドカップでどう生かすか、注目だ。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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