日本代表のFW浅野拓磨(ボーフム)が、カナダ代表との試合を振り返った。
17日、日本はカタール・ワールドカップ(W杯)前の最後の親善試合を実施。同じくW杯に出場するカナダと対戦した。
数多くの負傷者、そしてコンディション不良者がいる日本。カタールからUAEへ帯同していない選手もいる厳しい状況だった。
そんな中、前半には柴崎岳の浮き球のパスを相馬勇紀がダイレクトで合わせて先制。良いテンポで試合を進めていた。
しかし、CKから失点。後半選手を入れ替えた中で、ペースが上がらず停滞した展開に。鎌田大地がボランチに入ると流れが変わり、最後は3バックも試した中、山根視来がビッグチャンスを作るもポストに嫌われる展開に。すると最終盤にその山根がボックス内で痛恨のファウル。PKを与えてしまうと、GK権田修一がタイミングを外されながらも手を伸ばして触るが、そのまま決まり、1-2でまさかの逆転負けを喫した。
9月に右ヒザの内側じん帯を断裂した浅野。そこから懸命にリハビリをし、W杯メンバー入り。しかし、所属クラブでは1度も試合を行わないまま合流していた。
このカナダ戦が復帰戦となった浅野は「個人的には今日のゲームに関しては、まだまだ上げていかないといけないという感じでしたし、プレー自体も全然良くなかったです」と自身のパフォーマンスに不満があるとのこと。「今日でしっかり自分がどういう感じなのかはチェックできました」と、課題なども見つかったとし、「残り時間長くないですが、もっと上げていける確認ができました」と、ここからコンディションを上げていけるとした。
久々の試合だったが「不安なポイントは自分自身はなかったです」と語る浅野。「これまで準備してきたことをこのピッチで100%表現するだけかなと思っていましたが、なかなか実戦することがなかったので、どういう感覚になるかはやってみるまで分かりませんでした」と、試合の感覚だけはついていないとした。
W杯初戦のドイツ戦までは時間がない。「自分がやれることを全力でやるだけ。コンディションももっと上げていけると思うので、ワールドカップまで自分の状態を100%にできると思います」と完全復活を誓った。