来週の日本ツアー、そしてカタール・ワールドカップでの選手のパフォーマンスが、移籍の引き金となるだろうか。ローマが、シュトゥットガルトの日本代表DF伊藤洋輝に関心を寄せている。
イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は11月18日付の紙面で、「ローマの守備強化にチアゴ・ピントGMとジョゼ・モウリーニョ監督が検討しているひとりが、シュトゥットガルトの左CBヒロキ・イトウだ」と報じた。
「23歳の日本人は3バックの左CB、左SB、そしてボランチでもプレーできる。守備のシャットダウンの速さや空中戦の能力が優れた特長だ」
同紙は2021年夏にJ2だったジュビロ磐田からシュトゥットガルトが伊藤を獲得したことを紹介。「市場縮小の中で新市場開拓と新スポンサー発掘のためのマーケティング的な移籍と思われた」としつつ、「だが日本人はあっという間に全員を納得させ、ブンデスリーガでの1年半で42試合出場と不動のレギュラーになった」と続けている。
「レンタル料とその後の移籍金で50万ユーロ(約7000万円)を払ったシュトゥットガルトは今、彼を20倍に評価している。ローマは500~600万ユーロ(約7億~8億4000万円)以上の支払いを望んでいないが、いずれにしても来週イトウの母国にツアーし、調査する準備をしている」
ローマは25日に豊田スタジアムで名古屋グランパスと、28日に国立競技場で横浜F・マリノスと対戦する。Gazzetta dello Sport紙は「日本で2試合の親善試合を行い、モウリーニョはかの地でもどれほど愛され、称賛されているかを確認するだろう」と締めくくった。
「1月からヒロキを指導することになれば、それはさらに増すはずだ」
周知のように、ローマはかつて元日本代表の中田英寿が所属し、スクデット(優勝)を経験したクラブ。現在は女子チームに南萌華が在籍している。伊藤が3人目の日本人ローマ選手となるのか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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