●高さのある選手を並べるのは一案

 サッカー日本代表は23日、FIFAワールドカップカタール2022・グループリーグ第1節でドイツ代表と対戦する。悲願のベスト8入りに向けての明暗を分けると言っても過言ではない初戦。森保ジャパンはどのようなメンバーで臨むべきなのだろうか。スタメン案を紹介する。

【画像】ドイツ代表戦のフォーメーション案

 いよいよ、日本代表にとってのカタールワールドカップが始まる。初戦の相手は、2014年に世界の頂点に立ったドイツ代表。当然ながら厳しい戦いを強いられることになるはずだが、ここで勝ち点を拾うことができれば、初のベスト8入りへ勢いがつくことは間違いないだろう。

 ハンジ・フリック監督率いるドイツ代表の基本は4-2-3-1だが、3バックを採用してくる可能性もある。ただ、いずれにしても森保一監督は、9月シリーズで再導入した4-2-3-1で強敵に挑んでいくだろう。では、ここからはスタメン案を紹介していきたい。

 GKは長く権田修一が1番手を担っていたが、先日のカナダ代表戦でハイボールへの対応に大きな不安を残した。高さと強さを兼ね備えるドイツ代表を前に、その弱点は致命傷となりかねないため、ここは197cmの長身を誇るシュミット・ダニエルを起用すべきだろう。

 右サイドバックは酒井宏樹。32歳とベテランだが、強靭なフィジカルを生かした1対1の強さは健在。ドイツのアタッカーを封じる上で欠かせない存在だ。

 センターバックはこれまでにも安定したパフォーマンスを披露してきた冨安健洋と吉田麻也のコンビ。冨安は怪我の影響で先日のカナダ代表戦を欠場していたが、W杯初戦への出場には意欲を示しているとのこと。問題ないならば、当然使わない手はないだろう。

 左サイドバックは伊藤洋輝。同ポジションで先発したカナダ代表戦のパフォーマンスが抜群に良かったとは言い難いが、長友佑都よりも高さで勝る。ただでさえ日本代表はセットプレーに弱いので、上背のある選手を多く置いておくのは悪い選択ではないだろう。

●守田英正は無理をさせない方が…

 ダブルボランチの一角は遠藤航。ブンデスリーガで負った脳震盪の影響が懸念されたが、本人曰くフル稼働は問題ないとのこと。もちろん無理は禁物だが、バイエルン・ミュンヘンやドルトムントといったチームとの対戦に慣れている“デュエル王”には、やはり大きな期待を寄せたい。

 その相方は守田英正…と言いたいところだが、同選手は2日前に全体練習に合流したばかり。もちろん欠かせない存在なのだが、今後のことを考えてもいきなりの先発起用には少し不安がある。

 代役に推したいのは板倉滉だ。守備力があり、配給力もあり、ドイツ代表の選手たちを“よく知っている”というメリットがある。ぶっつけ本番という懸念点はあるものの、パフォーマンスが不安定な田中碧や守備強度に難がある柴崎岳よりは、頼りになるかもしれない。

 右サイドは伊東純也。爆発的なスピードはカウンター時に脅威となる。また守備への貢献度も悪くなく、先発に推さない理由はない。

 左サイドは久保建英。テクニックに長けており、攻撃の時間を作れることはもちろん、“頭を使った”巧みなプレスをかけられるなど守備の働きも悪くない。相馬勇紀や三笘薫はジョーカーとして使いたいところだ。

 トップ下は攻撃の核である鎌田大地。限られたチャンスを生かす上では、やはりこの男のセンスは不可欠。ボランチ起用も一案だが、重心が低く、速攻がメインとなりそうなドイツ戦では持ち味である3列目からの機を見た飛び出しの回数が限られそう。最初から高い位置に置き、攻撃のタクトを振るってもらうのがベストだ。

 ワントップは前田大然。得点力にはあまり期待できないが、9月のアメリカ合衆国代表戦がそうだったように、ハイプレスの質と量は相手にとっての悩みになり得る。やはりドイツ戦のカギを握るのは速攻で、そのためには高い位置からの連動したプレスは不可欠。そして、そのスイッチを入れるのが他でもない前田だ。この試合で燃え尽きても良いという覚悟で、走りに走りまくってほしいところだ。

英国人が見たサッカー日本代表対カナダ戦「久保建英の意図は…」「ドイツ戦の1トップは…」
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