よく練られたチームとハズリは手応え

前回王者フランス相手に3チームがサプライズを起こせるのか。ワールドカップ・カタール大会グループDの注目ポイントはそこだ。2018年大会では前回王者ドイツがグループステージで姿を消す波乱があり、フランスがそれと同じパターンに陥る可能性もゼロではない。

フランスに挑むのはオーストラリア、デンマーク、チュニジアの3チームだ。デンマークはネーションズリーグでフランスを撃破しており、かなり危険なチームだ。デンマークが勝利してもサプライズとまでは言えないか。

気になるのはオーストラリアとチュニジアがどこまで頑張れるかだ。特にチュニジアはやや不気味なチームで、16日に行われたイラン代表との親善試合にも終盤のゴールで2-0の勝利を収めている。

今冬にはアフリカ・ネイションズカップのベスト16でナイジェリア代表も1-0で撃破し、今年6月には日本代表もキリンチャレンジカップで0-3と手痛くやられた。5カ月前の惨敗劇を覚えているファンも多いだろう。

また同月にはキリンチャレンジカップにてチリ代表も2-0で撃破しており、チュニジアはチームとしてまとまっている。

英『BBC』によると、チームのリーダーでもあるFWワフビ・ハズリも時間をかけて作り上げてきたチームと自信を覗かせている。

「上手くやれると信じている。僕たちは長期にわたって築いてきたよく練られたチームだよ。フランスは僕たちより優れているし、デンマークも良いチーム。オーストラリアだってそうだ。でも、次のラウンドでプレイするチャンスはあると思う。最初の2試合を効果的に戦わないとね。僕たちはビッグチームとも戦える。決勝トーナメントは夢の舞台だ」

チュニジア、オーストラリアがフランスを撃破すればビッグニュースとなるに違いないが、フランスをグループステージで苦しめられるだろうか。サプライズもワールドカップの醍醐味で、親善試合でもきっちりと結果を出しているチュニジアがどこまで戦えるのか楽しみだ。