ビッグクラブで重宝されてきた守備のユーティリティプレイヤー

今回のカタール大会でも優勝候補の一角に挙げられるブラジル代表の最終ラインには、チアゴ・シウバ、マルキーニョス、ダニエウ・アウベス、エデル・ミリトンなどビッグネームが揃っており、彼らは守備陣の主役だ。

しかし、見逃してはならないユーティリティプレイヤーがいる。ユヴェントスでも主力を務めるダニーロだ。

2015年にFCポルトを離れたダニーロは、そこからレアル・マドリード、マンチェスター・シティ、そして2019年から現在所属するユヴェントスへと移籍しており、この全クラブでリーグ制覇を経験してきた。

とはいえ、レアルやマンCでは絶対的主力というわけでもなかった。ビッグクラブから声がかかるだけでも凄いが、ダニーロはそこまで目立つ選手でもない。本職はサイドバックだが、同じブラジルなら今回のメンバーにも入っている39歳のダニエウ・アウベスの方が攻撃的で派手な印象だ。

それでもダニーロはセレソンに欠かせない。ユヴェントスではセンターバックも任されており、3バックの左も担当できるなど抜群のユーティリティ性を誇る。ユヴェントスでのパフォーマンスも安定しており、最終ラインの全ポジションを担当できるところにサッカーセンスの高さが表れていると言えよう。ワールドカップのような短期決戦ではこうしたユーティリティプレイヤーも重要だ。

今回のカタール大会でもスタメンには入らないゲームもあるかもしれない。だが、代表監督チッチからの信頼は大きい。派手さはないが、世界最高級の『縁の下の力持ちプレイヤー』と言ってもいい。その守備センスはもっと評価されるべきだろう。