元ドイツ代表監督のユルゲン・クリンスマン氏が、カタールW杯における欧州勢の苦戦を予想した。ドイツ『キッカー』が伝えている。
現役時代に3度、引退後はドイツ代表監督として1度、アメリカ代表監督として1度と、計5度ものW杯を経験したクリンスマン氏。今大会はFIFAのテクニカルスタッフとして、自身6度目のW杯に参加することが決まっている。
開幕を目前に控え、ドーハで行われたメディアレセプションに元日本代表監督アルベルト・ザッケローニ氏らとともに登壇。今大会は異例の冬開催となり、有力選手らのケガによる辞退続出も波紋を呼んだが、同氏はかえって新鮮味がある大会になるだろうと口にしている。
「ほぼ全選手が所属クラブでリーグ戦を戦い、その足でカタールまで来た。フィジカル的な準備は何ら必要ないし、一方では自らを限界まで追い込まなければならない状況とも言える。新鮮に感じるだろうし、ハングリーな気分にもなるはずだ」
欧州各国のリーグ戦がつい先日まで行われていたことにも触れ、とりわけ準備期間が少なかった欧州チームの監督は難しい舵取りが強いられるだろうと分析。その他の地域に躍進のチャンスが巡ってきていると語った。
「驚きに満ちたW杯となる可能性を秘めている。アフリカとアジアのチームは、勇敢さを発揮できれば上位進出が可能だ」