11月20日、フットボール界における4年に1度の祭典、ワールドカップがカタールの地で遂に開幕する。約1カ月の激闘をより深く、より楽しむべく、超ワールドサッカー編集部が出場国32カ国ガイドを作成。27カ国目は、スイス代表を紹介する。
【写真】「カレンダーアプリ」と称されたスイス代表のW杯用アウェイユニフォーム
◆スイス代表
監督:ムラト・ヤキン
主将:グラニト・ジャカ
予選成績:5勝3分け
W杯出場数:5大会連続12回目
W杯最高位:ベスト8
FIFAランク:14位
◆1954年以来のベスト8進出へ
イタリア代表との一騎打ちになると見られた欧州予選を5勝3分けで終え、首位通過したスイス代表。欧州各リーグでプレーする選手が集まり、ビッグクラブで活躍する選手が顔を揃える曲者集団が5大会連続の本大会出場を掴んだ。
昨夏に行われた行われたユーロ2020でベスト8に導いたウラジミール・ペトコビッチ前監督の後を継いだムラト・ヤキン監督の下、[4-2-3-1]を基本フォーメーションにしっかりと試合を組み立てる戦術を継続。ユーロから主力選手もほぼ変わらず、1954年以来となるベスト8も十分狙える陣容が整っている。
守護神は前回大会に続きヤン・ソマーが務めることになるだろう。仮に負傷持ちのソマーが厳しければ、今季ドルトムントで好パフォーマンスを見せているグレゴール・コベルが控えており、戦力ダウンの心配はない。
バックラインも4年前とほぼ変わらない。センターバックはマヌエル・アカンジとファビアン・シェアがコンビを形成。右サイドは現役を引退した重鎮シュテファン・リヒトシュタイナーに代わりシルヴァン・ヴィドマーが務め、左サイドはリカルド・ロドリゲスが構える。
中盤にはMFグラニト・ジャカや、MFジェルダン・シャキリといった猛者たちに加え、欧州クラブで活躍するデニス・ザカリアやレモ・フロイラー、ルベン・バルガスら実力がある選手がそろっている。
ワントップには今年6月と9月に行われたUEFAネーションズリーグで全試合に出場したブリール・エンボロが濃厚だ。25歳ながらすでに代表で58試合以上に出場し11ゴールを記録。187㎝の高さに加え、裏への抜け出しと一瞬で相手DFを振り切る加速力でゴールに襲い掛かるストライカーだ。
◆超WS的注目プレーヤー
MFジェルダン・シャキリ(シカゴ・ファイアー/アメリカ)
2014年のワールドカップからスイス代表を支える精神的支柱。代表キャップ数はチーム最多の108試合で、昨年のユーロ2020ではチーム最多タイの3ゴールを挙げベスト8進出に貢献。
リバプール、リヨンで不遇な時期を過ごしたシャキリだが、今冬に加入したMLSのシカゴ・ファイアーでは持ち味の攻撃センスを武器に公式戦29試合で7ゴール6アシストと輝きを取り戻した。
◆登録メンバー
GK
1.ヤン・ゾマー(ボルシアMG/ドイツ)
12.ヨナス・オムリン(モンペリエ/フランス)
21.グレゴール・コベル(ドルトムント/ドイツ)
24.フィリップ・ケーン(ザルツブルク/オーストリア)
DF
3.シルヴァン・ヴィドマー(マインツ/ドイツ)
4.ニコ・エルベディ(ボルシアMG/ドイツ)
5.マヌエル・アカンジ(マンチェスター・シティ/イングランド)
13.リカルド・ロドリゲス(トリノ/イタリア)
18.エライ・キュメルト(バレンシア/スペイン)
22.ファビアン・シェア(ニューカッスル/イングランド)
MF
2.エジミウソン・フェルナンデス(ヤングボーイズ)
6.デニス・ザカリア(チェルシー/イングランド)
8.レモ・フロイラー(ノッティンガム・フォレスト/イングランド)
11.レナト・シュテフェン(ルガーノ)
10.グラニト・ジャカ(アーセナル/イングランド)
14.ミシェル・エビシェア(ボローニャ/イタリア)
15.ジブリル・ソウ(フランクフルト/ドイツ)
19.ノア・オカフォー(ザルツブルク/オーストリア)
20.ファビアン・フライ(バーゼル)
23.ジェルダン・シャキリ(シカゴ・ファイアー/アメリカ)
25.ファビアン・リーダー(ヤングボーイズ)
26.アードン・ヤシャリ(ルツェルン)
FW
7.ブリール・エンボロ(モナコ/フランス)
9.ハリス・セフェロビッチ(ガラタサライ/トルコ)
16.クリスティアン・ファスナハト(ヤングボーイズ)
17.ルベン・バルガス(アウクスブルク/ドイツ)
◆グループステージ日程
▽11/24
《19:00》
vsカメルーン代表
@アル・ジャヌーブ・スタジアム
▽11/28
《28:00》
vsブラジル代表
@スタジアム974
▽12/2
《28:00》
vsセルビア代表
@スタジアム974【写真】「カレンダーアプリ」と称されたスイス代表のW杯用アウェイユニフォーム