マンUでの不調を引きずらずに済むか

カタールW杯開幕直前に世間を賑わせているFWクリスティアーノ・ロナウド。ポルトガル代表におけるW杯最多得点記録は英雄エウゼビオ氏の9ゴールとなっているが、それを更新することはできるのか。
 
ベンフィカでプレイしていた1965年にバロンドールを受賞し、続く1966年にはイングランドW杯で9ゴールをあげ、大会得点王にも輝いたエウゼビオ氏。ポルトガル代表を史上最高成績となる3位に導いており、歴代屈指のストライカーとしてサッカー史に名を刻んでいる。
 
一方、番組のインタビューでマンチェスター・ユナイテッドやエリック・テン・ハーグ監督への不満を爆発させてしまい、物議を醸しているロナウドは、ここまでに出場したW杯4大会で計7ゴールを記録している。今回のカタールW杯で2ゴールを決めれば、エウゼビオ氏のW杯9ゴールに並ぶことになり、3ゴール以上を決めればその記録を更新することもできる。
 
しかし、今季のロナウドはマンUでの成績が公式戦3ゴールに留まるなど、ピッチ内での調子も上がっておらず、W杯でどれだけのパフォーマンスを見せられるのかは未知数。それでも代表指揮官のフェルナンド・サントス監督はロナウドに絶大な信頼を寄せているようで、英『The Mirror』で、彼のこのようなコメントが紹介されている。
 
「クリスティアーノは私が招集した他の選手たちと同様に、大きなハングリー精神を持っているし、自らの能力を示し、ポルトガルを世界王者にしたいと考えている」
 
「彼は常にハングリーで、だからこそこれほど長くトップに君臨してきたんだ。1ヵ月前の彼がどのような様子だったかには興味がない。彼はあれからマンチェスター・ユナイテッドで4試合に出場している」
 
ロナウドは先月20日に行われたトッテナム戦でも、試合終了前にロッカールームへと引き上げるという問題行動を起こしており、今回のインタビューの件も合わせて、世間からの風当たりが強くなっている。前回のロシアW杯ではグループステージのスペイン戦でハットトリックを達成するなど輝きを放ったが、そういった活躍を見せることで、ピッチ外で落としてしまった評判を少しでも取り返したいところだろう。