森保一監督率いる日本代表は、23日のFIFAワールドカップ・カタール大会グループリーグ初戦でドイツ代表と対戦する。そんな中、ドイツ大手メディアがスペイン代表やコスタリカ代表も同居するグループEの行方を展望。日本代表の注目選手にカタールW杯落選組のMF原口元気(ウニオン・ベルリン)を挙げるというミスを犯している。

 ドイツ紙『ビルト』は20日に「ドイツ代表のいるグループリーグに関するすべての情報」と見出しをうち、4か国の代表チームを特集。各国で最も市場価値が高い選手として、ドイツ代表のMFジャマル・ムシアラ(バイエルン・ミュンヘン)やスペイン代表のMFペドリ(バルセロナ)、日本代表のMF鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)、コスタリカ代表のGKケイロル・ナバス(パリ・サンジェルマン)を挙げている。

 また森保ジャパンについては「7大会連続でワールドカップに出場している森保一監督のチームは、現在FIFA世界ランキングで24位を占めている。日本代表を支えるのは、ブンデスリーガ1部や2部のキッカーたちだ」

 「原口元気(ウニオン・ベルリン)、遠藤航(VfBシュツットガルト)、板倉滉(ボルシア・メンヒェングラートバッハ)、吉田麻也(シャルケ)、それに鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)がワールドカップ出場メンバーに名を連ねている」と紹介。大迫勇也(ヴィッセル神戸)や古橋亨梧(セルティック)、旗手怜央(セルティック)とともに代表メンバーから落選した原口元気を注目選手に挙げたのだ。

 原口元気は2011年10月の国際親善試合・ベトナム戦で代表デビューすると、バヒド・ハリルホジッチ監督のもとでコンスタントに招集。2018年のロシアW杯では4試合中3試合に出場し、決勝トーナメント1回戦のベルギー戦ではゴールを挙げていた。

 しかし昨年11月以降はMF守田英正(スポルティングCP)やMF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)らの台頭もあり、先発での出場機会減少。今年9月ドイツ開催のキリンチャレンジカップでは2試合で出場時間わずか4分に終わると、カタールW杯日本代表メンバーから落選している。

 なおドイツ代表は今月16日の強化試合で、格下オマーン相手に1-0と辛くも勝利。試合内容に対する批判が沸き起こっているほか、ロシアW杯におけるグループリーグ敗退再現を危惧する意見も上がっている。ただ『ビルト』は落選組の原口元気を注目選手に挙げるなど、日本代表を格下扱いしている。