期待できる若手はいる

欧州予選を通過し、ワールドカップ・カタール大会に出場する権利を獲得したベルギー代表。グループステージではクロアチア、モロッコ、カナダと同組となっており、まずは決勝トーナメント進出を目指す。

そんなベルギー代表だが、前回のW杯・ロシア大会やEURO2020挑戦時と比べ、今大会の期待感は低い。それは主力の高齢化が顕著だからだ。

それでも期待できる若手は育っており、今大会はそんな逸材たちの飛躍の大会となるかもしれない。

まず前線ではロイス・オペンダの名前が挙がる。22歳のFWで、今夏クラブ・ブルージュからリーグ・アンのRCランスへステップアップを果たした。初の5大リーグでも問題なく適応しており、ここまで15試合で7ゴールとまずまずな成績を残している。前線の大黒柱であるロメロ・ルカクは現在怪我のためプレイすることができず、このオペンダにチャンスが回ることになるだろう。

中盤での注目株はエヴァートンのアマドゥ・オナナだ。彼も21歳と若く、今季からプレミアリーグのエヴァートンでプレイしている。192cmとサイズのある大型ボランチであり、攻守両面で輝きを放つ。中盤でボール奪取したかと思えば、攻撃面で違いを作ることもでき、今後ビッグクラブへのステップアップも期待されている。

守備陣はヤン・フェルトンゲンとトビー・アルデルヴァイレルトが健在だが、ロベルト・マルティネス監督は多くの若手を試し世代交代を図っている。直近のエジプト戦ではゼノ・デバストとアルトゥール・テアトルが3バックの両サイドで起用されている。エジプト戦でピッチに立つことはなかったが、今夏レスター・シティへ移籍したヴォウト・ファエスもベルギー代表のプレイヤーであり、後任となる選手はいる。

ここまでベルギー代表をけん引したケビン・デ・ブライネやティボー・クルトワ、エデン・アザールらはみな30代に突入しており、W杯・カタール大会後ベルギー代表は一気に若返る可能性がある。まだまだ小粒かもしれないが、今後成長する可能性を持つタレントは揃っており、マルティネス監督はそんな若者たちにこのW杯でチャンスを与えるのか注目だ。