21日16時(日本時間22時)キックオフのイングランド戦(カタールW杯グループB)に向け、カルロス・ケイロス監督率いるイラン代表が“秘策”を温めているようだ。優勝候補の一角を向こうに回す一戦を前に、同国の『Varzesh Seh』がこう伝えている。

「我々のドーハ特派員によれば、代表チームの構成における重要かつ根本的な変化が見られる。イラン代表を率いるカルロス・ケイロス監督は、ビッグサプライズを伴う組み合わせによる変更、これまでとは違うそれの適用を計画している」

 詳細は綴られていないものの、推測されるのはレギュラーや基本システムの変更だ。イラン最大の強みは、いずれもヨーロッパ戦線で異彩を放つメフディ・タレミ(ポルト)、サルダル・アズムン(レバークーゼン)、アリレザ・ジャハンバフシュ(フェイエノールト)を擁する前線で、このアタッキングトリオを同時起用する3トップが予想されている。
 
 しかし、明らかな格上のイングランドから勝点を奪うために、ケイロス監督が前線の火力よりディフェンスに重きを置いた戦術を採用しても不思議はない。大エースのアズムンが左ふくらはぎの故障を抱えていた事情を考慮しても、海千山千のポルトガル人指揮官がW杯仕様の“秘策”を講じる可能性は小さくなさそうだ。

 イランは前回大会、初戦でモロッコから1-0の勝利を収めている。続く2戦目はスペインと一進一退の攻防を繰り広げた末の惜敗(0-1)で、3戦目はポルトガルを相手に五分以上に渡り合った(1-1)。そして今年9月には、今大会のダークホース候補と目されるウルグアイに1-0、セネガルに1-1と健闘。通算6回目の出場にして初、悲願のグループリーグ突破への機運は高まっている。

 アジア勢最高のFIFAランキング20位を誇り、勝手知ったる中東での開催というアドバンテージも持つ“ペルシャの雄”が、カタール大会初となる番狂わせを起こすか。96年から97年にかけて名古屋グランパスを率い、日本とも馴染みのある御年69歳、ケイロス監督の采配に注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部