攻撃の中心を欠くことになったセネガル

カタールW杯初戦が22日のセネガル戦となっているオランダ代表。守備の中心であるDFフィルジル・ファン・ダイクは、FWサディオ・マネの欠場を悲しみながらも、そのアドバンテージをしっかりと活かすつもりのようだ。
 
9日に行われたブンデスリーガ第14節ヴェルダー・ブレーメン戦をバイエルン・ミュンヘンの一員として戦ったマネは、前半に右足の腓骨を負傷してしまい途中交代。大会途中での復帰が期待されていたが、MRI検査の結果、手術が必要であることが判明し、W杯の欠場が決定している。
 
かつてサウサンプトンやリヴァプールで共闘していたマネとファン・ダイクの対決も注目となっていたこの一戦だが、残念ながらこれは実現しないことになった。両者はリヴァプールでチャンピオンズリーグ制覇やプレミアリーグ優勝の喜びを分かち合った仲であり、W杯での対戦が叶えば感慨もひとしおだっただろう。
 
英『Daily Mail』によれば、ファン・ダイクは記者会見の場でマネの負傷について言及しており、彼が負傷した直後に電話をかけたこと、そのチャンスをしっかりと活かしたい旨を明かしている。
 
「(マネが負傷した)翌朝、彼に電話した。彼がしばらく負傷離脱するという噂がたくさん出ていたから、何よりもまず、彼がどのような状態なのかを知りたかった」
 
「ただ、彼がどうなっているのかを知りたかったんだ。残念ながら最高のニュースではなかった。でも少しは望みもあったし、みんなもそれを願っていた。だけど彼はこの大会に参加することができなかった」
 
「彼のことは悲しいよ。彼がどれだけ努力しているかは知っているし、彼はセネガルにとって不可欠な存在になりたいと思っている。そして、ここ数年は実際に重要な存在だった。タフだよ」
 
「彼の欠場がセネガルにとって大きな痛手となることは明らかだ。願わくば、僕たちがその恩恵を少しでも受けられるといいね」
 
マネがいなくとも、セネガルにはDFカリドゥ・クリバリやGKエドゥアール・メンディなどといったタレントが揃っているが、攻撃の怖さは半減すると言っていいだろう。逆に言えば、マネなしでファン・ダイクという巨大な壁を崩すことができれば、セネガルにとっては大きな自信となるはずだが、結果はどうなるか。