ついにW杯に登場するベイル

ウェールズ代表FWガレス・ベイルは、カタールW杯の初陣となるアメリカ戦に向けて準備万端のようだ。
 
6月に行われたW杯欧州予選プレイオフ決勝のウクライナ戦で1-0の勝利をあげ、1958年以来64年ぶりのW杯出場を決めたウェールズ。そのウクライナ戦のゴールはベイルのFKから生まれたものだった。
 
ベイルは今夏にレアル・マドリードからMLSのロサンゼルスFCへと移籍しており、約半年で12試合に出場している。先発出場はわずか2試合だが、昨季はレアルでの公式戦出場数が1年間でたった7試合だった。
 
プレイタイムで見ると、昨季の289分に比べて今季は約半年で355分と増加しており、W杯に向けてコンディションを上げるという意味では、移籍した甲斐もそれなりにあったと言える。
 
英『Sky Sports』によれば、ベイルは22日に行われるアメリカ戦に向けた記者会見で、自身のコンディションが申し分ないことを仄めかしている。また、MLSでプレイしていることもあってアメリカ代表には顔馴染みの選手が何人かいるようで、彼らへの対応にも自信を覗かせている。
 
「自身が望んでいた状態にある。俺はここにいる! 準備はできているよ。先週は(カタールの)暑さや時差に適応するため、みんなでハードなトレーニングを積んだ。もう言い訳はできない。ハードワークのすべてを注ぎ込んだ。明日は試合の時間だ。俺たちがステップアップできることを願っているし、果たすべきことを果たすことができればと思っている」
 
「アメリカ代表の何人かとは対戦したり、一緒にプレイした経験がある。彼らは若くて良いチームだし、素晴らしい選手もいる。彼らも俺たちと同じように、試合に勝つためにここにいるのだと信じている。彼らの弱点は分かっているが、今はまだ教えられない。でも、自分たちのゲームプランを忠実に実行し、やるべきことをやっていればOKだ」
 
ウェールズが所属するグループBの力関係はイングランドの1強と言えそうで、ウェールズはアメリカやイランとグループ2位を争う可能性が高い。ベイルの言葉を真に受けるのであれば、ウェールズにとってアメリカ代表は “弱点”を把握している格好の標的であり、そういった観点からも絶対に勝ち点3をものにしたい試合と言えそうだ(データは『FBREF』より)。