23日にドイツ代表と対戦する
ワールドカップはチームの勝敗だけでなく、選手個人が大きく飛躍する大会でもある。
英『The Guardian』では「W杯でブレイクする準備ができている8人」と題し、期待できる若手に焦点を当てている。
ラファエル・レオンやガビ、フェデリコ・バルベルデとすでに各クラブで地位を確立している若手の名前が並ぶ中で、8人目に日本代表の久保建英がいる。
「18歳の時点で、すでにバルセロナとレアル・マドリードに所属しており、その潜在能力は疑いようのないものだった。どちらもトップチームでの出場はなかったが、マジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェへのレンタルを経験し、ラ・リーガでは100試合以上に出場している」
近年クラブでの不調もあってここ最近は評価の下がってしまった久保だが、経歴を見ると凄まじい選手であることが分かる。バルセロナ、レアルとスペインの2強に在籍しており、現在のレアル・ソシエダもラ・リーガで上位を争う強豪である。今季のELグループステージではプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドを破っており、他リーグの強豪とも引けを取らない。
そんなラ・レアルで久保は主力の座を掴んでいる。セカンドストライカー、左サイドハーフが久保の定位置であり、左サイドからゴールやアシストを狙う。
日本代表でも久保の立ち位置は変わっており、昨季は右サイドの控えだったが、今では左サイドハーフの先発だ。カナダ戦こそゴールはなかったが、左サイドから強烈なシュートを放っている。
久保にはこのW杯で大きな飛躍を期待したい。すでに卓越したプレイヤーだが、今の森保ジャパンは以前の本田圭佑のような代表的な選手がいないと指摘されている。パフォーマンスレベルでいえば久保や三笘薫、冨安健洋らは本田級の活躍をクラブで見せているが、強烈なメンタリティでいえば物足りないのかもしれない。
選手としての成長が期待できるW杯。日本には優秀な選手が育っており、本田のようなリーダーシップを持つ選手は現れるのだろうか。