現地11月20日、カタール・ワールドカップが開幕し、開会式とオープンニングマッチのカタール対エクアドル戦(0-2)がアル・バイツ・スタジアムで行なわれた。
この日、日本人のファンも会場を訪れていたようだ。彼らが試合後にスタジアムで見せた行動に、現地メディア『Qatar Living』が驚きを露わにしている。
同メディアは公式SNSを通じ、「なんてことだ! 日本のファンは開幕戦の後、スタジアムを掃除することにした!」とその様子を動画で報じた。
「カタールW杯のオープニングマッチ、カタール対エクアドル戦が終わった後にそれは起こった。日本人は、スタジアムを掃除することを決めたのだ! 彼らの国の試合でもないのに!
彼らに『手伝うよ』と声をかけると、屈託なく『ありがとう!』と答えた。そしてなぜ掃除するのかと尋ねた。だって、彼らには本当は関係のない、責任のないことだからだ。それでも『日本人はごみを置いて立ち去ることはない』『その場所へのリスペクトを込めている』と言う。ちょっと意地悪に『(Youtubeのために)動画でも撮影しているの?』と尋ねれば、『してないよ!』と否定した。ワオ!こんなことが現実に起きるなんて考えてもみなかった。信じられないが、これが“ジャパニーズ”だ」
【動画】自発的に“ゴミ拾い”をし、カタール国旗を丁重に扱う姿に感激! 現地メディアが報じた日本人サポーターの行動
加えて、敗北したカタールサポーターが捨てていった国旗の扱いにも注目。「彼らは、地面に投げ捨てられた異国カタールの国旗も拾い上げた。それらを椅子の背にかけたり、手に持って大切そうに運んでさえいた。それはすべて、リスペクトの気持ちを持っているからなのだ」と感銘を受けたようだ。
短い動画の最後には、ごみ捨てをする日本人サポーターに、カタールのレポーターが感謝のハグをする姿が収められている。
この動画には、現地のファンから絶賛が声が数多く寄せられ、大反響となっている。
「すさまじく大きなリスペクトの気持ちでいっぱいだ」
「日本人は映画館でも同じことをしていた。彼らの姿勢から学ばなければ」
「ビールを飲めないだけで文句を言う人間もいれば、このように静かに行動で示す人々もいる」
「日本の皆に敬意を示します」
「日本人は世界で最も礼儀正しく、規律正しい民族だ」
「欧州の一部の国々が混沌としている中で、日本人が自分たちの文化を示したことに、大きな拍手を送りたい」
「これこそ、国に対する敬意というものだ」
「僕は日本が大好きで、彼らの文化や価値観にいつも畏敬の念を抱いている。彼らは尊敬に値するし、むしろ私たちは彼らから学ぶべきだ」
「これこそワールドクラス、ファーストクラスの精神と態度と言える」
世界大会の度に注目を集める日本人サポーターの“ゴミ拾い”。今回はカタール国旗に対する扱いにも賛辞が贈られている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部