カタールワールドカップのグループステージ初戦に向けて準備を進めるサッカー日本代表に朗報だ。

　太ももの負傷の影響でチーム合流直後から別メニュー調整を続け、17日のカナダ代表戦も欠場していたDF冨安健洋が復帰に近づいている。報道陣に公開された21日の練習の冒頭では、チームメイトたちと笑顔でボールを蹴る姿が見られた。

　その練習後に取材に応じた同選手は「もともと初戦に間に合う予定で準備をしていたので」と、23日のドイツ代表戦出場に意欲を示した。

　冨安にとって今回は初めてのワールドカップになるが、精神的にも非常に落ち着いている様子で、負傷離脱による焦りやプレッシャーからくる緊張感などは全く感じられなかった。そして、次のように語る。

「平常心で臨めるようにしたいなと思っています。ワールドカップに限らず日本代表のユニフォームを着て戦うだけで勝手にモチベーションは上がるので。うまくコントロールというか、高めすぎずくらいのイメージでやれればいいと思います」

　日頃からビッグクラブでプレーしていることも自信につながっているはずだ。冨安は「プレミアリーグでやっていますし、アーセナルの練習でもレベルが高い中でやらせてもらっているので、いつも通りやれればいいかなと思っています」と、頼もしい言葉を残した。

　ドイツ代表戦で冨安が復帰できれば、日本代表のディフェンスラインはさらに強固になる。2戦目以降も決勝トーナメント進出への大きな望みを持って戦うためにも、アーセナルでプレーする24歳の力が必要だ。

（取材・文：舩木渉）

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