【FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント1回戦】日本1(PK1-3)1クロアチア(日本時間12月6日/アルジャノブ スタジアム)
サッカー日本代表が決勝トーナメント1回戦でクロアチアと対戦。ノックアウト方式の延長戦を含む120分の死闘の末、PK戦で敗れて史上初となるベスト8進出はならなかった。試合後に選手を集め、円陣を組んだ森保監督が選手に向かって力強い言葉を投げかけ終えると、キャプテンの吉田麻也が一本締め。森保監督は涙を流す酒井宏樹のもとに歩み寄ると笑顔を浮かべ、握手。そしてアツい抱擁も。しかし、酒井に言葉をかけて励ますうちに自らも感極まり、肩を震わせ男泣きする感動の一コマを公式映像が捉えていた。
両チームともに一歩も譲らず死力を尽くした一戦だった。
日本は43分、右サイドでのパス交換から、ボックス外の堂安律が速いボールのクロスを上げると、ファーの吉田麻也が足を伸ばして折り返したところで前田大然が反応して左足を振り抜き、貴重な先制点を挙げ、前半を1点リードで折り返した。
しかし後半55分、日本は中央右でボールを持ったデヤン・ロブレンからペナルティエリア内にクロスが送られると、精度の高いボールを中央のイバン・ペリシッチがピンポイントで合わせ、ゴール右隅へ。冨安健洋と伊東純也の対応が間に合わず、ペリシッチに思い通りの同点ヘッドを許してしまう。
その後は一進一退の攻防。前後半15分、計30分の延長戦でも決着はつかずに勝敗の行方はPK戦に委ねられた。日本は1本目の南野、2本目の三笘、4本目の吉田が止められて万事休す。接戦を落とした。
4度目の正直でベスト16の壁に挑んだ日本だったが、その壁は高く、またもSAMURAI BLUEたちを跳ね返し、サポーターの夢を砕いた。しかし、強豪国のドイツ、スペインを相次いで逆転で撃破するなど、“森保ジャパン旋風”を巻き起こし、日本はもちろん、世界のサッカー史に新たな歴史を刻んだ今回のカタールW杯。この悔し涙が4年後の2026年、アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国で共同開催されるワールドカップの舞台で歓喜の涙に代わることに期待したい。(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)