ノッペルトが代表&W杯デビュー戦で無失点勝利に貢献
オランダ代表は現地時間11月21日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第1戦のセネガル戦で2-0の勝利を収め、2大会ぶりの出場を白星発進で飾った。勝利の立役者の1人となったのが、この試合が代表デビューとなったGKアンドリース・ノッペルトだった。
大抜擢の守護神は、序盤からやや劣勢だったオランダに勝利の風を呼び込んだ。ノッペルトは0-0で迎えた後半20分、セネガルのFWブライユ・ディアがエリア内右から放った鋭いシュートを好セーブで防ぐと、さらに同28分には中央でフリーとなったMFイドリッサ・ゲイェの強烈なシュートにも抜群の反射神経で反応し、ゴールを割らせなかった。
すると、後半39分にMFフレンキー・デ・ヨングのクロスからFWコーディ・ガクポのヘディングでオランダが先制に成功。さらにアディショナルタイムに途中出場のMFデイヴィ・クラーセンが追加点を奪って試合を決めた。
オランダ紙「デ・テレグラフ」によれば、2-0の勝利に大きく貢献したノッペルトは試合後に「チームとしての内容は良くなかったが、それでも勝つための方法を見つけることができれば、クレバーだ」と試合を振り返った。さらに、「私たちはできるだけ遠くまで行きたい。世界チャンピオンになりたい。そうでなければ、ここに来るべきではない」と自信に満ちたコメントも残した。数年前には所属クラブがなく、引退も考えていたという男がオランダを救うヒーローとなった。
ルイス・ファン・ハール監督は「彼はミスをしなかった」とその安定感抜群のパフォーマンスを称賛。チームメイトのDFナタン・アケも「みんなが彼のことを好きだ。彼は非常に冷静でリラックスしていた」と、これが代表デビューとは思えない活躍だったと語った。身長203センチの長身GKは、2大会ぶりにW杯に帰ってきたオランダ躍進のキーマンとなるかもしれない。(FOOTBALL ZONE編集部)