ドイツ相手にも恐れず仕掛けるべきだ

日本代表にとって運命の初戦となる23日のドイツ代表戦が近づいている。グループCでは同じアジア勢のサウジアラビアがアルゼンチンを2-1で撃破する特大のサプライズを見せてくれたが、サムライブルーもその流れに続きたい。

独『Berliner Zeitung』も日本代表の力を警戒している。日本が入るグループEはドイツ、スペインが突破の有力候補ではあるが、同メディアは日本代表もベスト8へ駒を進めるだけの力はあると評価する。

「最も競争の激しい前線は脆弱になっているドイツの守備にプレッシャーをかけるかもしれない。鎌田、堂安、南野、三笘、浅野、伊東、さらに世紀の才能と考えられる久保、全員がトップリーグにいる。彼らの状態は良好で、これはセルティックの前田にも当てはまる。彼らのテクニック、ドリブル、スピード、俊敏性は守備の戦術的な規律と相まって、日本が決勝トーナメントへ進むだけの力を備えている理由でもある。運が良ければベスト8に進むかもしれない。そうなれば歴史を作ることになる。彼らはベスト16以上に進んだことがないからだ」 

確かに海外組の割合はここ数年でかなり増えており、世界トップリーグを経験している者が増えているのは強みだ。特にブンデスリーガでプレイしている選手たちはバイエルンを中心としたドイツ代表選手の特長を理解しており、今回は何とかその情報を活かしたい。

同メディアは日本の弱点にGKとセンターフォワードを挙げており、ここは5大リーグで実績を残している者がいない。しかし攻撃に関しては、鎌田大地の周囲を動くウイングに優秀なピースが揃っていると警戒している。いずれにしても鎌田を経由しなければ質の高いチャンスを作るのは難しいはずで、そこからワイドに展開して伊東純也や三笘薫の突破力を活かしたい。相手サイドバックとの1対1であれば、ドイツ代表選手相手でも突破のチャンスはあるはずだ。伊東や三笘、久保建英といった選手にはそれだけの能力がある。

日本にとってドイツ、スペインは過去のワールドカップを含めても歴代最強の相手となるはずで、優勝候補にも挙げられるチームと本気で戦える場は貴重だ。慎重に戦いつつもどこかで攻撃のスイッチを入れてほしいところで、同メディアも警戒する成長ぶりをアピールにはもってこいのカードと言えよう。