ドイツ代表は23日のFIFAワールドカップ・カタール大会グループリーグ初戦で、森保一監督率いる日本代表と対戦する。この一戦を前に、かつてヴィッセル神戸でプレーしていたFWルーカス・ポドルスキが日本代表の特徴を語るとともに、ドイツ代表に忠告を与えた。22日、ドイツ・ベルリンの地元紙『BERLINER KURIER』が伝えている。
ポドルスキは2017シーズン途中から2年半にわたりヴィッセル神戸でプレー。2019シーズンには元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタやFWダビド・ビジャらとともに天皇杯のタイトルを勝ち取っていた。
また同選手は2004年6月にドイツ代表デビューを果たすと、2006年自国開催のW杯では7試合出場で3ゴールとドイツ代表の3位入りに貢献。2014年のブラジルW杯では優勝を成し遂げていたが、UEFA EURO 2016(サッカー欧州選手権)でのプレーを最後に代表を引退している。
そんなポドルスキは母国メディアのインタビューに対応。日本代表の印象を問われると「ヴィッセル神戸で2年半プレーした経験を踏まえると、ドイツ代表に対してこう言わないといけない。『日本代表との試合は簡単ではない』とね」
「日本代表は突破力に欠けているけど、規律が素晴らしい。彼らはピッチに自分たちのメンタリティを刻むんだ」とコメント。規律性やメンタリティを長所にあげるとともに、ドイツ代表に対してアドバイスを送っている。
また『BERLINER KURIER』は同選手の発言をうけて「ポドルスキはサムライブルーをの長所を知り尽くしている。繊細なテクニック、疲れを知らないデュラセルの精神、賑やかなプレースタイル、そして完璧な組織力。ハンジ・フリック監督は“日本通”のポドルスキに耳を傾けるべきだ」と綴っている。
W杯優勝候補であるドイツ代表との一戦で日本代表による波乱演出が期待される中、日本と縁のあるポドルスキが試合後どのような反応を示すのか注目が集まる。