ドイツ代表MFヨシュア・キミッヒが、カタール・ワールドカップのグループステージ初戦となる日本戦の前日会見に出席した。米スポーツチャンネル『ESPN』が伝えている。

 前回のロシア大会では、まさかのグループステージ敗退に終わった同代表のメンバーだったキミッヒは、「2018年は何もなかった。ワールドカップも、EUROも初戦で敗れた。だから、明日は必ず勝たなければいけない」と意気込んだ。

 また、ブンデスリーガで対戦した選手の多い森保ジャパンの印象については、次のように語った。

「多くの選手と対戦したことがあるので、彼らのことは知っている。共通するのは、スピードがあって球際が強く、優れたテクニシャンだと感じる。警戒している。(鎌田大地の印象は?)ゲームを読む力を持ち、どん欲にプレーする選手。球際も強くて、最近はリーグでゴールも良く決めている。気を付けなきゃいけないプレーヤーだ」
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 怪我で日本戦の欠場が決まったFWレロイ・ザネと、負傷明けのFWトーマス・ミュラーについては「レロイを欠くのは痛手だけど、早くよくなってくれるのを祈っている。トーマスは今日も一緒にトレーニングしたし、コンディションに不安はないように思う」とコメントした。

 そして、カタールという地で開催されるW杯には、「どこで開催されるかは僕らのせいではない」としつつも、母国では政治的な面や人道面での開催国への批判も高まっており、野外パーティーやパブ、バーでの放送も“ボイコット”されているという状況を受け、「ドイツでは今回のワールドカップに対する喜びが感じられない」と正直に語った。

「選手が問題や不満に言及するのは重要だと思う。でもスポーツに集中することを忘れてはいけない。ワールドカップがどこで開催されようと、それはワールドカップなんだ。僕らサッカー選手にとって最大の大会だ。僕らにとってここでプレーすることは子供の頃からの大きな夢だ。でも今回の大会は、少し低く見られているというか、あまり楽しみにされていないような気がすることも確かだ」

 母国の状況に複雑な心境を明かしたキミッヒ。しかし、言わずもがな日本戦へモチベーションがは高いのは間違いない。グループEの初戦となるドイツ代表と日本代表の一戦は、日本時間23日22時にキックオフ予定だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部