先日、元日本代表DFの田中マルクス闘莉王氏が、自身のYouTubeチャンネルで、11月17日に行なわれたカナダ戦に右SBで出場した日本代表DF酒井宏樹のプレーに苦言を呈した。

「すごく気になっているところがあって、あの気合が少し間違えれば空回りになる。わけの分からないタックルとか本当に危ないスライディグがどんどん出てきている」

 闘莉王氏は「今回のワールドカップはVARがあるし、すごく心配。ちょっとしたことでも退場になる。少しでも足の裏を見せて、相手に掛かるようなことがあれば退場なんで」と懸念し、こう続けた。

「もっと気にしなきゃいけない。森保(一監督)さんの注意が必要だと思うし、森保さんだけでなく(吉田)麻也も注意しなければいけない。気合も大事だし、モチベーションを高く保つのもすごく大切だけど、一線を越えるとすごく危ない」
 
 3大会連続のW杯出場で経験豊富な酒井だけに、そのあたりは当然わきまえているはずだ。ただ、闘莉王氏の言葉も傾聴に値する。とりわけ、23日に開催されるドイツ戦を担当する主審の“レッド率”が高いだけに気を付けたい。

 この試合を裁くのは、エルサルバドルのイバン・バルトン主審。31歳と若く、ワールドカップで笛を吹くのは、この一戦が初めてとなる。

 そして、このレフェリーは1試合平均のレッドカードの枚数が0.41枚とかなり多いのだ。これは今大会で選出された36人の主審の中で2位タイとなる。イエローカードのほうは4.89枚で6位タイと、こちらも出す傾向にある(データは10月21日時点)。

 実際、昨夏の東京オリンピックでも、グループステージで日本がフランスを4-0で破った試合を担当し、三好康児への危険なプレーでフランスのFWランダル・コロ・ミュアニに一発レッドを出している。酒井に限らず、日本の選手は細心の注意が必要だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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