日本代表にとってのFIFAワールドカップカタール2022がいよいよ始まる。グループEに入った日本代表が初戦で対戦するのはドイツ代表。強豪との一戦を前に、ドイツ代表との過去の対戦成績を振り返ろう。
西ドイツ時代も含めて18大会連続20度目のワールドカップ出場となるドイツ代表は、今大会で2大会ぶり5度目の優勝を目指している。前回大会ではグループF初戦のメキシコ代表戦を0-1で落とすと、続くスウェーデン代表戦では2-1と勝利。しかし、最終節では韓国代表相手にまさかの0-2で敗れ、史上初のグループステージ敗退という憂き目を見た。
これまでのワールドカップにおいて、日本代表はドイツ代表と対戦したことはない。国際Aマッチでの対戦も2回のみで、戦績は日本代表から見て1分1敗だ。初めてドイツ代表との一戦に臨んだのは2004年12月16日。キリンチャレンジカップ2004でドイツ代表をホームに迎えた。この一戦のスターティングメンバーには高原直泰や小笠原満男らが入り、最終ラインの主力だった宮本恒靖や中澤佑二が欠場したことから、田中誠と茶野隆行が中央でコンビを組む4バックシステムを採用。試合は前半こそスコアレスで進行したものの、後半にミロスラフ・クローゼの2得点、さらにはミヒャエル・バラックにも得点を許し、0-3と完敗。初対戦は完膚無きまでに叩きのめされた。
2度目の対戦は2006年5月30日のこと。FIFAワールドカップドイツ2006に向けて現地入りしていた日本代表が、開催国のドイツ代表と大会直前に国際親善試合に臨んだ。当時の日本代表はブンデスリーガでプレーする高原、そして“Wエース”の中村俊輔と中田英寿など主力が揃い踏み。負傷した加地亮を除くこの試合のスターティングメンバー10名が、ワールドカップ初戦のオーストラリア代表戦の先発に名を連ねることとなった。試合はスコアレスで折り返した後半、高原の2ゴールで日本がリードを奪う。それでも、75分にクローゼ、80分にはバスティアン・シュバインシュタイガーに決められ、2-2のドローで終了した。
今大会の初戦、日本代表にとっては16年ぶり3度目のドイツ代表戦だ。過去グループステージで敗退した3大会はいずれも初戦を落としており、引き分け以上で終えた場合は必ず決勝トーナメントまで駒を進められている。運命の一戦は日本時間で22日の22:00(現地時間16:00)キックオフ予定だ。