2002年ベルギー戦と18年セネガル戦は先制を許してからドローで勝ち点1を獲得

 森保一監督率いる日本代表は11月23日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第1戦でドイツ代表と対戦。前半33分にPKでドイツに先制を許し、0-1でハーフタイムを迎えた。7大会連続W杯出場の日本だが、データ分析会社「オプタ」によれば、W杯で先制を許した9試合では2分7敗と未勝利だという。

 日本は前半8分、MF鎌田大地(フランクフルト)がMFイルカイ・ギュンドアンからボールを奪うと、そのまま素早く右サイドのMF伊東純也(スタッド・ランス)に展開し、カウンターを発動。持ち込んだ伊東は中央へクロスを送ると、そこに走り込んだFW前田大然(セルティック)が合わせてゴールネットを揺らした。

 日本の先制かと思われた場面でスタジアムには大きな歓声が上がったが、ここは前田がオフサイドポジション。得点は認められなかった。

 次第に自陣に釘付けになってしまう時間が長くなった日本は前半31分、サイドチェンジで一気にフリーになったDFダヴィド・ラウムに対してGK権田修一(清水エスパルス)が飛び出したが、キープするラウムに距離を詰めたところでファウルを犯してしまいPKの判定。これをMFイルカイ・ギュンドアンにゴール中央へ蹴り込まれ、前半33分のゴールで0-1のビハインドを背負った。

 さらに前半アディショナルタイム、ペナルティーエリア内で揺さぶられて最終的にFWカイ・ハフェルツに押し込まれた。しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックでハフェルツがわずかにオフサイドと判定され、日本は1点ビハインドのままハーフタイムへの突入になった。

 データ分析会社「オプタ」によれば、日本はW杯で先制点を喫した通算9試合では未勝利(2分7敗)。「先制を許した展開から勝ち点を獲得した2戦は、2002年のベルギー戦(2-2)と2018年のセネガル戦(2-2)」と紹介している。日本は後半に巻き返し、ジンクスを打ち破ることはできるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)