ドイツ代表のハンジ・フリック監督が、日本代表戦を振り返った。ドイツサッカー連盟が伝えた。
23日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループE第1節でドイツは日本と対戦した。
下馬評ではドイツが優勢。5度目のW杯制覇を目指すチームは前半から押し込むと、イルカイ・ギュンドアンのPKで先制に成功する。
その後も押し込み続けると、前半アディショナルタイムにはカイ・ハヴァーツがネットを揺らすが、VARチェックの結果、オフサイドで取り消しとなった。
後半は1点リードで迎えたが、日本がシステムを変えたことでチャンスを作れるようになる。それでもドイツが押し込み続け、何度となく日本ゴールに迫ったが、GK権田修一の好セーブに阻まれ、得点は奪えず。
すると、ブンデスリーガでプレーする堂安律(フライブルク)、浅野拓磨(ボーフム)がゴールを奪い万事休す。初戦で負けられないドイツは猛攻を仕掛けるが、最後までネットを揺らせず、1-2で逆転負け。2大会連続で初戦黒星となった。
日本に敗れたことについて問われたフリック監督は、自分たちが優位だったとし、日本が効率的だったと語った。
「我々にとってはとても残念なことだ。我々は正しい方向に進んでおり、前半は78%のボール支配率をキープし、当然ながらリードしていた」
「後半も良いチャンスを何度も作ったが、残念ながらゴールを奪えなかった。日本は単純に効率的だったと思う」
また、ミスも多かったとコメント。チームとしての連動も失っていたという。
「W杯では特にやってはいけない個人的なミスを犯した。守備を改善し、自陣でボールにプレッシャーをかけなければいけない」
「2つ目のゴールを決められた時、我々は連動という点でももっと上手くやれたと思うし、やらなければいけなかった」
これによりまさかの敗戦スタート。次のスペイン代表戦で敗れれば、2大会連続でグループステージ敗退が迫る。
「スペインは別のチームだ。我々には別の試合のプランがある。勝ち点0でプレッシャーにさらされており、それは自分たちでもたらしたものだ」
「今、我々は違ったアプローチのためのキャラクターを用意することだ。W杯で必要とされるのは、勇敢と決断力。そしてアグレッシブさだ」