日本代表DF板倉滉(ボルシアMG/ドイツ)が、23日に行われたFIFAワールドカップカタール2022・グループE第1節のドイツ戦を振り返った。

 前半はドイツに圧倒され33分にイルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・C/イングランド)のPKで先制を許した日本代表だったが、後半開始からのシステム変更や選手交代が奏功し、75分に堂安律(フライブルク/ドイツ)が同点ゴールをマーク。83分には浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)が勝ち越しゴールを挙げて、2-1での逆転勝利を飾った。

「前半は難しい時間帯が続きましたけど、後半は相手をハメにいった中で1対1にフォーカスすることができたと思います。僕だったらムシアラ選手と対峙することが多かったですけど、絶対にやらせないという思いでやっていました。今思うと、ドイツ相手によくひっくり返せたなって思いますけど」と試合を振り返った板倉。試合の流れを変えるキッカケとなったシステム変更については次のように言及した。

「前半は僕らのセンターバック(CB)とMFのところが使われていました。そこがドイツの特徴だと分かっていましたが、タイトに行ける時間帯が短かったです。そういった意味で後半5バックにしたと思いましたし、その意図はDFラインみんなの頭の中に入っていました。後ろを固めるのかといったらそうではないし、どんどんトライして1対1で前に出られたので。奪った後でチャンスも作れたので、それができたのが大きかったと思います」

 83分にはFKのリスタートから浅野拓磨のゴールをお膳立てした板倉。「ああいう1本の隙を逃したくないなと思っていました。あのゴールは拓磨くんの個人技が光ったと思いますし、難しい体勢からゴールを決めて日本を救ってくれたので非常に嬉しく思います」と得点シーンを振り返りつつ、次のようにコメントした。

「同じタイミングで拓磨君とひざをケガして、リハビリも共にしていました。動き出しを見逃したくなかったし、リハビリを一緒にしているからか分からないけど、よく目が合うねって。あの時、僕的には遅れたかなって思いましたけど、拓磨くんが動き出したのが見えたので迷わず良いボールを届けたいなって思いましたね」

 次戦のコスタリカ戦に向けては「間違いなく、この結果で勢いに乗れたと思いますけど、もう一回地に足をつけてコスタリカ戦も間違いなく難しい試合になると思うので、もう一回試合に集中して勝ち点『6』をこの2戦で奪えたらいいなと思います」と意気込みを示した。

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