スペイン代表を率いるルイス・エンリケ監督が、23日に行われたFIFAワールドカップカタール2022・グループE第1節コスタリカ代表戦を振り返った。同日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 2000年代後半から2010年代前半にかけてEUROを2度、W杯を1度制し、“無敵艦隊”と謳われたスペイン代表。しかし2014年のW杯・GS敗退以降は、涙を飲むことが多かった。雪辱に燃える今大会、スペイン代表はグループE第1節でコスタリカ代表と対戦。試合序盤から攻勢に出ると、FWダニ・オルモの先制点を皮切りに、大量7得点で勝利した。圧倒的な強さを見せて、最高の形でスタートを切っている。

 まずL・エンリケ監督は「こういうことが起きると、フットボールは素晴らしいスポーツだと改めて思う。スペイン代表が培ってきた哲学を踏襲し、ボールの扱いやフィニッシュが卓越していた。プレスも別格だった。出場した17人の選手が素晴らしかったよ」と絶賛。続けて「最高の形でスタートを切りたかったから、私たちにとって特別な試合になった。すべてがうまくいったんだ。スペインはここ最近、勝利して始まることがなかったけど、今日はその連鎖を断ち切ることができた」とスペインらしさ溢れるフットボールで、初戦に勝利した喜びを口にした。

 またL・エンリケ監督は、次なる戦いにも目を向ける。ドイツ戦でのスタメン変更を明言した同指揮官は「誰が出場するかは分からないけど、おそらくラインナップを繰り返すことはないだろう。11人で(決勝戦までの)7試合はしない。彼らは、大仕事をする準備ができている選手たちだからね」と語りつつ、「このチームには激しさ、強さ、モチベーションが備わっているから、いい予感がする。ドイツ戦では間違いなく、(コスタリカ戦と)同じかそれ以上の強さで戦ってくれるはず。私たちは気を緩めることはない」と慢心はないようだ。

 最後に、L・エンリケ監督は「日本がドイツに勝ったのは驚きだった。今回のワールドカップでは、ほぼすべての国がダイナミックで良い試合、激しい試合をしているから、このような結果が生まれているのだろう。日本もそれを示したということだ」と同組の第1節を分析している。