ワールドカップ優勝候補のドイツ代表を破り、世界に驚きを与えた日本代表だが、試合後の紳士な姿勢も称賛を呼んでいる。

【写真】綺麗に片付けられた日本代表のドレッシングルーム

日本代表は23日、カタールW杯初戦となるドイツ代表戦に臨んだ。下馬評では厳しい意見が溢れ、実際に試合も前半は防戦一方。PKによる失点を許し、ハーフタイムの時点で勝利を期待する声はほとんどなかった。しかし、森保一監督が選手交代およびシステム変更に打って出ると状況は一変。圧倒された前半とは打って変わり、日本は単発ながら攻撃のチャンスを見出せるようになる。

すると75分、速攻から三笘薫、南野拓実と繋ぎ、最後はこぼれ球を堂安律が押し込んで同点に。後半途中から出場していたアタッカー陣で得点を奪った。さらにその8分後、自陣からのFKで板倉滉のロングボールでゴール前に抜け出した浅野拓磨が、ボックス右の角度のない所から右足のシュートを突き刺し逆転。その後はマンシャフトの猛攻を受けながらも、なんとか耐え凌いで大金星を手にした。

まさかの結果に世界中から驚嘆の声が上がる中、日本代表の試合後の行動も話題に。舞台となったハリファ・インターナショナル・スタジアムを後にした日本チームのドレッシングルームは使用前と勘違いしてしまうほど綺麗に片付けられ、中央の台には「ありがとう」と書かれた手紙と、日本のユニフォームのデザインモデルにもなっている折り紙で作られた美しい折り鶴が飾られてあった。

また、試合後のスタンドではゴミ拾いをする日本のサポーターの姿も見受けられ、日本の“おもてなし”の精神が再び世界に注目されることになった。悔しい結果となった前回のロシアW杯の際にも、今回同様にドレッシングルームは綺麗に片付けられ、日本のサポーターも脚光を浴びた。

海外の反応では「彼らはとても美しい」、「本当にリスペクトできるよ」、「日本では当たり前のことなんだね」と、称賛の声が集まっている。

【写真】綺麗に片付けられた日本代表のドレッシングルーム