韓国もウルグアイ相手にドロー、南米勢はアルゼンチンが衝撃の敗戦

 カタール・ワールドカップ(W杯)本大会は現地時間11月24日の試合までで、グループリーグの第1戦が全て終了。トータル16試合が行われて32チームが全て登場した。日本代表がドイツ代表に2-1で勝利した姿が記憶に新しいが、全体的に見れば欧州勢が強さを見せ、アジア勢が健闘を見せている。

 グループリーグ第1戦を地域別に見るとヨーロッパ勢が13試合で7勝4分2敗と強さを見せ、勝ち点25(1試合平均1.92)を獲得。南米勢は4試合で2勝1分1敗の勝ち点7(1試合平均1.75)だが、アルゼンチン代表の初戦での敗戦は世界に驚きを与えた。その立役者でありサウジアラビア代表と、ドイツに勝利した日本を含むアジア勢は6試合で2勝1分3敗の勝ち点7(1試合平均1.17)と健闘している。

 ヨーロッパ勢で初戦を敗れたのはドイツと、ブラジル代表と初戦で激突したセルビア代表(0-2)のみ。こう見ても、ヨーロッパのシーズン中となる11月開幕はコンディションの観点から有利という評判を裏付ける部分があるかもしれない。

 南米勢もまた、アルゼンチンによる衝撃の敗戦はあってもののブラジルとエクアドル代表が白星スタート。ウルグアイ代表は韓国代表と引き分けだった。そして、アジア勢は日本とサウジアラビア、韓国が初戦で勝ち点を奪って健闘を見せている。開催国カタール代表と初戦でイングランド代表に2-6で粉砕されたイラン代表の巻き返しにも期待したい。

 アウトサイダーと呼ばれてきた地域の中ではアジア勢が健闘している一方で、北中米カリブ海勢は4試合で2分2敗の勝ち点2(1試合平均0.5)、アフリカ勢は5試合で2分3敗の勝ち点2(1試合平均0.4)と勝利がない。メキシコ代表が引っ張ってきた北中米カリブ海勢や、身体能力の高さが注目されるアフリカ勢が第2戦以降で巻き返せるかが注目される。

 第2戦は1日あたり2グループずつ4試合が一気に消化されていく。4日後にはグループリーグは最終戦を残すのみとなり、大会全体で見れば半分の32試合を終えることになる。引き続き欧州や南米の伝統国が強さを見せていくか、日本を含むアジア勢の躍進が続くのかが注目される。(FOOTBALL ZONE編集部)