ウェールズは終盤にGKヘネシーが一発退場に
カタール・ワールドカップ(W杯)は11月25日、大会6日目を迎えた。グループリーグB組第2戦が行われ、ウェールズ代表とイラン代表が対戦。後半アディショナルタイムに2得点を奪ったイランが2-0で勝利した。
共に初戦は勝利を逃した両チーム。アメリカ代表と1-1で引き分けたウェールズはキャプテンのFWギャレス・ベイルが同国史上最多記録を更新する110試合目の出場を果たした。
イランはイングランド代表に2-6と大敗したところから巻き返しを図る一戦。初戦はベンチスタートだったFWサルダル・アズムンがスタメンに名を連ね、2得点のFWメフディ・タレミと2トップを形成した。
お互いに慎重なゲームの入りとなったなか、12分にウェールズが決定機。右サイドを駆け上がったMFコナー・ロバーツのクロスにFWキーファー・ムーアが体を投げ出して合わせたが、至近距離からのシュートはイランGKホセイン・ホセイニに防がれた。
対してイランは同15分、敵陣で相手の横パスを奪ってショートカウンターを発動。エリア内右に侵入したアズムンのラストパスからMFアリ・ゴリザデーがネットを揺らしたが、わずかにオフサイドだった。
後半に入ると6分、縦パス1本で抜け出したアズムンのシュートが右ポストを直撃。こぼれ球を拾ったゴリザデーのシュートも左ポストを叩いた。さらにアズムンが詰めたが、これもGKウェイン・ヘネシーに防がれた。イランが怒涛の波状攻撃を仕掛けたが、ウェールズゴールをこじ開けることはできなかった。
イランは再三チャンスに絡んでいたアズムンが足を痛めて途中交代を余儀なくされたが、その後も攻勢。同28分にはMFサイード・エザトラヒが際どいミドルシュートを放ったが、ヘネシーが指先でコースを変えるファインセーブ。ゴールは割らせなかった。
再三好守見せていたヘネシーだが、同39分にはエリア外に飛び出してタレミと交錯。オンフィールドレビューの結果、同41分にヘネシーにレッドカードが提示された。これが今大会のレッドカード第1号となった。
すると、これが試合の流れを変えた。アディショナルタイム8分に途中出場のルーズベー・チェシュミが強烈なミドルシュートをゴール右隅に突き刺して先制した。さらにMFラミン・レザイーアンにも追加点が生まれ、イランが2-0で今大会初勝利を手にした。(FOOTBALL ZONE編集部)