開催国カタール、セネガル相手に1点を返すも1-3で敗戦

 カタール・ワールドカップ(W杯)で開催国のカタール代表は、11月25日にグループリーグ第2戦セネガル代表と対戦して1-3と敗戦。数時間後に行われる同組の試合結果次第では、グループリーグ敗退が決まる事態になった。

 初戦でエクアドル代表に敗れたカタールは、2019年アジアカップ得点王のFWアルモエズ・アリら、12年前にW杯開催が決まってから長期的に強化をしてきた“黄金世代”にこのゲームを託した。

 しかし、キックオフから試合をしたのはセネガルだった。FWイスマイラ・サールらがゴール前に圧力を掛けていくと前半41分、ゴール前に入ったボールの処理でカタールの選手が足を滑らせてしまい、転がったボールをFWブレイ・ディアが蹴り込んで1-0とセネガルがリードして前半を終えた。

 セネガルは後半3分にセットプレーからFWファマラ・ディエディウが追加点を挙げ、試合を一気に有利な状況にした。

 このままでは終われないカタールは反撃を仕掛け、後半18分にはアリが際どいシュートを放つも名門チェルシーでプレーするGKエドゥアルド・メンディがスーパーセーブ。さらに3分後にもゴール前の至近距離で放たれたシュートをメンディが弾き出し、開催国代表の前に守護神が立ちはだかった。

 それでもカタールは後半34分、セットプレーからFWモハメド・ムンタリが打点の高いヘディングでゴール。大会初得点で1点差に詰め寄り、スタジアムも歓声に包まれた。しかし後半39分、セネガルが右サイドから崩した攻撃でFWバンバ・ディエンが追加点。カタールを完全に意気消沈させるゴールで、セネガルが3-1の勝利を収めた。

 これにより開幕2連敗のカタールは、同日のオランダ代表とエクアドルのゲームでオランダの勝利あるいは引き分けという結果が出た場合、最終戦を前にグループリーグでの敗退が決まる。(FOOTBALL ZONE編集部)