日本代表がドイツを逆転で撃破した歴史的一戦。その勝敗とスコアをものの見事に的中させたレジェンドが、日本中が注目するコスタリカ戦を展望した。

 1990年代にノーリッジやブラックバーンで活躍した元イングランド代表FW、クリス・サットン氏。今大会は英公共放送『BBC Radio 5』で解説を務めているが、開幕前に行なったグループステージ第1ラウンドの全16試合中、なんと12試合の勝敗を言い当てて話題を呼んだ。的中率は驚きの75%で、そのうち日本vsドイツ戦を含む3試合はスコアまで“正解”している。

 そんなサットン氏はすでに第2ラウンドの予想を展開中。ドイツ戦の大当たりはかなりの反響を呼んだようで、49歳は「日本のテレビ局から取材を受けたよ」と明かす。一方で「正直言ってあの結果は私にとって大きなショックではない。日本にはテクニックに秀でた素晴らしい選手がいるわけで、後半の巻き返しもなんら驚きではなかった。システムを変更し、日本の選手たちが球際でより勇敢に振る舞った結果だ。そこが違いになったね」と冷静に振り返った。

 そのうえで、コスタリカ戦を次のように占う。

「コスタリカは(第1ラウンドの)スペイン戦でかなりお粗末な姿を披露した。ただ、ポゼッションを掌握したスペインを相手にすれば、対戦相手はどこだって愚か者に成り下がる。(日本戦で)コスタリカがボールを支配すれば、また違った展開になるはずだ。だがそれでも……、私は日本優位と見る。彼らは勝利して、ベスト16進出というご褒美をもらうだろう。スコアは(日本の)2-0だ」

 サットン氏は続けて、グループEのもう1試合であるスペインvsドイツ戦を1-1の引き分けと予想。唯一連勝の森保ジャパンが、早々にグループ2位以内を確定させるというシナリオを描いたのだ。
 
 気になるのは、第2ラウンドに入ってサットン氏の的中率に陰りが見られる点。現地金曜日までに開催された第2ラウンドの4試合で、的中させたのはセネガルがカタールを3-1で下した1試合のみとなっている(的中率は25%)。

 はたしてサットン氏の期待に応えて、日本は決勝トーナメント進出を決めるのか。運命のコスタリカ戦は日本時間の日曜日19時キックオフだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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