サッカー日本代表は27日、カタールワールドカップのグループステージ第2戦でコスタリカ代表と対戦する。
2大会ぶりの決勝トーナメント進出を目指すコスタリカ代表を率いるのは、コロンビア出身のルイス・フェルナンド・スアレス監督だ。2021年に就任し、コスタリカ代表を3大会連続のワールドカップ出場に導いた。
1959年12月23日生まれで現在62歳のスアレス監督は、現役時代に長くコロンビアの名門アトレチコ・ナシオナルで活躍。30歳で現役を引退し、指導者の道へ進んだ。その後は母国コロンビアのほか、エクアドル、ペルー、ホンジュラス、メキシコ、コスタリカと中南米の6ヶ国で監督を歴任してきた。
2004年から2007年にかけて務めたエクアドル代表監督時代には、チームを2大会連続となるワールドカップ出場に導いた。そして、2006年のドイツワールドカップでエクアドル代表を史上最高のベスト16へ進出させた。
ホンジュラス代表監督として2014年ブラジルワールドカップに出場。そして2021年から指揮を執るコスタリカ代表を3大会連続となるカタールワールドカップ出場に導いた。スアレス監督は異なる3つの国の監督としてワールドカップを経験したことになる。
また、U-23ホンジュラス代表監督として2012年のロンドン五輪にも出場している。グループステージ第3戦で関塚隆監督率いるU-23日本代表と対戦し、結果は0-0のスコアレスドロー。3試合で1勝2分と好成績を残し、日本に次ぐグループ2位で決勝トーナメントに進出した。
当時、U-23日本代表にはGK権田修一やDF吉田麻也、DF酒井宏樹がいた。彼らとスアレスはワールドカップの舞台で再戦することになる。
日本とはエクアドル代表監督時代とU-23ホンジュラス代表監督時代に一度ずつ対戦したことがある。2度の対戦で成績は1分1敗。過去に日本代表に勝ったことがない。
初戦で0-7の大敗を喫し、グループステージ突破に向けて後がない状態のコスタリカ代表。スアレス監督は、過去に一度も勝ったことがない「日本」にどんな戦い方でひと泡ふかせようとしているだろうか。