日本のマナーを引き合いに出しつつ、W杯での存在感を指摘

 カタール・ワールドカップ(W杯)はグループリーグ第2戦を迎え、11月27日に日本代表はコスタリカ代表と対戦する。23日のドイツ代表との試合で2-1の大金星を挙げた日本に対し、米スポーツ専門局「ESPN」では「日本がW杯の秩序を乱す大きな一歩を踏み出すことになるかもしれない」とコスタリカ戦へ向けて日本に対する期待を伝えている。

 日本は初戦のドイツ戦、前半33分にペナルティーキック(PK)で先制点を許してしまうも後半に攻撃的布陣への変更が功を奏し、MF堂安律(フライブルク)とFW浅野拓磨(ボーフム)の得点で2-1の逆転勝利を飾った。

 初戦で勝ち点3をゲットし世界に驚きを与えた日本だったが、その後綺麗に整頓されたロッカールームにも反響が広がった。また、日本人サポーターがゴミ拾いする姿も捉えられ、日本のマナーにも注目が集まっている。

 そんな日本の国民性を引き合いに出し、米スポーツ専門局「ESPN」ではコスタリカ戦への見解を報じている。「日本のファンは試合後にスタジアムを清掃する習慣で見出しを飾り、心を掴んでいる。日本人は秩序を重んじ、礼儀を重んじる国民だ」と行動を称えつつ、「日本のサッカー選手たちがカタールW杯の秩序を乱す」と決戦では混乱を起こす存在であると紹介している。

 日本の現状について「史上初の準々決勝進出の望みをつないでおり、W杯でベスト8に入るということは、欧州や南米の国々に支配されてきた秩序を覆すことになる」とレポート。「サムライブルーがコスタリカに勝てば、決勝トーナメント進出に大きく近づく。しかし、日本は自己満足に陥らないようドイツに与えたような逆転劇を起こさないようにしなければならない」と、FIFAランキング上は逆の立場になる第2戦に油断は禁物だとも伝えている。

 また、「アフメド・ビン=アリー・スタジアムで行われるこの試合では、確実に起こること、起こりそうなこと、そして起こり得ることがある」とし「日本のファンが自分たちや他の人たちの後始末をし、スタジアムを綺麗な状態にすることが再び見られるだろうということだ」と次戦でも日本のマナーの良さが見られるだろうと推測。そのうえで「ピッチではサムライブルーのヒーローがコスタリカを撃退し、カタール2022年大会で2連勝するのを目撃しているだろう」と試合での躍動も予想していた。(FOOTBALL ZONE編集部)