FIFAワールドカップカタール2022での試合結果を受け、ベルギーの首都ブリュッセルで一部のサポーターが暴徒化する事態となったようだ。27日、イギリス紙『ガーディアン』など複数のメディアが伝えている。
W杯・グループF第2節が27日に行われ、FIFAランキング2位のベルギー代表と同22位のモロッコ代表が対戦。73分にセットプレーからモロッコ代表が先制すると、90+2分にも追加点を奪い、2-0でモロッコ代表が勝利を収めた。
これにより、24年ぶりにW杯で勝利を挙げたモロッコ代表は1勝1分で2位に。一方、勝てば決勝トーナメント進出が決定したベルギー代表は1勝1敗となり、3位に転落。12月1日に行われる最終節では勝ち点差「1」で首位に立つクロアチア代表と対戦することとなった。
この試合の結果を受け、多くのモロッコ人が住んでいるベルギーの首都ブリュッセルで一部サポーターが暴徒化。報道によると、数十人以上が車や電動スクーターに火を放ち、車にレンガを投げつけたりする騒動に発展した。これに伴い、警察は首都の一部を封鎖し、放水や催眠ガスなどで応戦したという。ブリュッセル警察によると、少なくとも1人が顔面にケガを負ったことが明らかになっている。
また、暴動を広げるのを防ぐために、地下鉄の駅や道路が封鎖された模様で、ブリュッセルのほかにも、アントウェルペン(ベルギー)やロッテルダム(オランダ)の湾岸都市でも一部サポーターが暴徒化したことが報じられている。