スペイン代表のルイス・エンリケ監督が、3年前に他界した天国の娘に思いを馳せた。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えている。
カタールW杯でスペイン代表を率い、2010年の南アフリカ大会以来となる優勝を目指すL・エンリケ監督。28日に行われたグループ第2戦のドイツ代表戦は1-1のドローとなり、現時点で1勝1分の首位に。来月2日の日本代表戦は決勝トーナメント進出がかかる大事な一戦となる。
そんな同監督だが、2018年7月のスペイン代表指揮官就任後、骨肉腫を患っていた娘のシャナちゃんの看病のために翌年6月に一度辞任。シャナちゃんはおよそ5ヶ月の闘病の末、同年8月に9歳の若さで亡くなった。
その3ヶ月後には指揮官に復帰し、欧州予選を勝ち抜いてカタールの地へと辿り着いたが、ドイツ戦が行われた11月27日(現地時間)はシャナちゃんの誕生日。試合後のインタビューでは、この日13歳になるはずだった天国の娘に思いを馳せている。
「今日は間違いなく、私と家族にとって特別な日だった。私たち家族はもうシャナに会えないが、心の中ではいつも一緒にいる」
「彼女の笑顔を思い出したり、日常で起こるささいな出来事に『彼女ならどうリアクションするだろう?』などと考えてしまう。きっと人生とはそういうもの。そのどれもが美しく、今では感情をコントロールすることもできるようになっているよ」