スペイン戦でも活躍していた

リオネル・メッシはまだまだ現役だが、クリスティアーノ・ロナウドの支配力は段々と落ちてきている。両者ともに30代後半に突入しており、若手に時代を明け渡す時が来たか。

11月からスタートしているFIFAワールドカップ・カタール大会では多くの若手が躍動している。10代で代表チームをけん引する選手も出てきており、彼らの成長に目が離せない。

英『BBC』ではドイツ代表のジャマル・ムシアラを「次のメッシ」と呼んで大きな期待を寄せている。

アカデミー時代はチェルシーに長く在籍し、その後ドイツのバイエルン・ミュンヘンに加わったムシアラ。Bチームを経てトップチームに昇格しており、今季はここまで9ゴール6アシストとロベルト・レヴァンドフスキが抜けた穴を埋めている。

ドイツ代表でもその存在は大きく、日本戦スペイン戦の2試合で先発している。どちらも得点こそないが、日本はムシアラのドリブルに終始翻弄されていた。細身の体型だが、馬力のあるドリブルでボールを運び、狭いエリアでもボールロストせず突破する。日本戦では決定力不足が目立ったが、日本は何度もムシアラに突破を許しチャンスを作られた。

「ムシアラは次のメッシになれるかもしれない。私はこの2年間彼を見てきた。サッカースタイルと人柄が大好きだ」

「ムシアラはあの若さで、ドイツ代表の中でも傑出した選手だと思う」

同メディアでは元ドイツ代表のローター・マテウスとユルゲン・クリンスマンがムシアラを称賛している。19歳の選手に元プロはメロメロであり、ムシアラの虜になっている。

ドイツ代表は2試合終えて勝ち点1とグループステージ敗退に危機に瀕しているが、最終節コスタリカに勝利すれば可能性はある。ムシアラはまだゴールこそないが、大会の中で輝きを放っており、ドイツ代表を決勝トーナメントに導く存在になるだろう。