【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループF】ベルギー0-2モロッコ(日本時間11月27日/アルトゥママ スタジアム)

 歓喜は一瞬にしてため息へと変わった。ハキム・ツィエクが直接FKを決めて、モロッコ代表がベルギー代表相手に先制点を決めた──かと思われた。名手クルトワの牙城を崩したモロッコ代表だったが、彼らの前にVARが立ちはだかった。

【映像】歓喜から一転。VARでゴール取り消し

 この幻の先制点は46分に決まった。モロッコ代表は右のペナルティーエリアの角付近でのフリーキックを獲得。キッカーのツィエクはクロスではなく、シュートを選択してゴールネットを揺らした。

 しかし、その後VARが介入し、モロッコ代表DFサイスがオフサイドポジションからクルトワのブラインドになったとしてオフサイド判定となり、ノーゴールに。サポーターの歓喜は一瞬にしてため息へと変わった

 この幻のゴールにABEMA視聴者は「クルトワの牙城を破る!」「いやモロッコ普通に強いんよ」とモロッコの強さを賞賛する声があった一方で、「当たってないだけで動いてますからねぇ」「まあここの位置だったらブラインドじゃなくてもオフサイドだね」「はいテクノロジー発動」とオフサイドの判定が正しいという意見も多く見られた。

 またツィエクはハリルホジッチ前監督との確執で、長らく代表から外れていた期間があったため「戻ってきたヒーロー」「やっぱキッカーなんだよ」と、代表復帰を歓迎する声もあった。

 結果的にモロッコ代表はもう1度同じようなセットプレーからゴールを決め、FIFAランキング2位のベルギー代表に2-0の勝利を収めた。1998年のフランス大会以来のワールドカップでの一勝を掴み取ったモロッコ代表は、勢いそのままに決勝トーナメントへと進出できるのだろうか。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)