11月27日に行われた「FIFA ワールドカップ カタール 2022」グループEの試合で、日本代表はコスタリカ代表に敗れた。日本時間で12月2日の早朝4時から開始となるスペイン代表戦で、グループステージ突破には勝ち点獲得が最低条件。追い込まれた状況の中、DF長友佑都が一夜明けた11月28日にインタビューに応じ「切り替えて前に進みたい」と語った。23日に行われたドイツ代表戦で劇的な逆転勝利を収めた際には、大興奮で「ブラボー!」と連発していたが、スペイン代表という強敵を乗り越え、再び「ブラボー!」と叫ぶことができるか。
-昨日の試合の振り返りを。
前半から慎重に入りすぎたかなという部分があって、もっと大胆に攻めていってもよかったのかなと思いますけど、しかと結果を受け止めて、切り替えて前に進みたいなと思います。
-引いて守ってきたチームには手を焼いてきた。
アジアの予選でも5バックで守る相手にはなかなか崩せなかったんで、この世界レベルのワールドカップの相手になってくると、より難しくなるとは感じていますし、それは僕たちだけではなくて強豪チームもかなり苦戦していて、なかなか現代サッカーは戦術的にも引いて守る相手を崩すのは、なかなか難しくなっていると感じています。
-スタジアムにも日本人の多くのサポーターがいた。
入った瞬間に自分たちのホームだということを感じましたし、僕自身も感じてみんなにも「ホームで戦える。ホームの雰囲気を作ってくれているぞ」と、試合前にみんなにも伝えたんですけど、それぐらい本当に熱気があって、サポーターのみなさんに本当に感謝したいんですけど、それが結果として返せなくて非常に残念です。
-サポーターにジェスチャーもあった。
あれは本当にチーム一丸となって戦うぞと、選手だけじゃなくてサポーターのみなさんの心も一つにして、みんなで盛り上げて勝ちに行くぞという、意志の表れだったと思います。
-引き分けでもいいという共有は。
まずは負けないっていうことが大事だったので、最低でも引き分けでいいという認識でみんないたと思います。もちろん勝ちには行くんですけど、逆に前に行き過ぎて、守ってカウンターを狙っている相手に対してやられるっていうことはあんまりしたくなかったので、そこは話し合っていた部分ではあります。
-1点を取られた後のベンチとピッチ上のコミュニケーションは。
コミュニケーションは常に取れていましたし、ベンチからすごく声を掛けていたんですけど、サッカーは本当に難しいもので、数少ないチャンス、枠内シュート1本ですよね?その1本がゴールに決まってしまった。そこからは相手がより一層士気が高まって一体感が増して崩すのが難しかったんですけど、それでもサイドで崩して突破をして、チャンスを作れていましたし、そこで決めきれなかったというのが敗因ですね。
-中3日の難しさは。
それはもちろん時間があればあるほど相手の対策はできるんで、時間があった方がありがたいんですけど、それは相手も同じなので、日程に関しては言い訳はできないですし、負けたことが全てなので、それを受け入れて、次のスペイン戦に全てをかけたいと思います。
-チーム内は敗戦から切り替わったか。
切り替わっていると思います。僕自身は完全に切り替えていますし。いろいろ僕も経験していて、南アフリカ(大会)の時なんかは、初戦カメルーンに勝って、その後、オランダに負けてしまって、シチュエーション的には同じなので。そこで、その時先輩方が見せてくれた姿勢は僕自身もしっかりと心に刻まれているので、そういう姿勢というものをしっかりとここでも、ベテランの力が、ベテランの価値が問われるのかなと思います。
-次のスペイン戦が正念場。
もう正念場ですね。生きるか死ぬかの戦いで、どれだけ強い気持ちで戦うか。その気持ちが強い方がグループリーグを突破できるんじゃないかと思います。とにかく覚悟を持って強い気持ちで戦いたいと思います。
-難しい相手ではある。
ワールドカップレベルになると、どの相手でも難しくて、逆に僕らは強豪の方が自分たちの力を発揮できるんじゃないかと僕は思っていて。戦い方というのははっきり自分たちは共有できていますし、見えていますので、それをスペイン相手にしっかり出せれば勝機は絶対にあると思います。
-日本のサポーターもスペインに勝てると信じている。
僕個人としては全く負ける気はしないですし、自分のマッチアップの相手を全て勝利して、チームに活気を与えて、士気を高めて、チームの勝利に貢献する。それだけです。
-イメージトレーニングは。
イメージははっきりできています。日本が勝利するイメージがはっきり見えています。
(『ABEMA NEWS』より)