失点につながった吉田のプレーを擁護

 カタール・ワールドカップ(W杯)グループE第2節でコスタリカ代表に0-1で敗れた日本代表は、現地時間12月1日の第3節スペイン戦に向けて再出発する。敗戦から一夜明けた11月28日、森保一監督は練習前に取材に応じて、決勝点となる失点の場面に関与したDF吉田麻也(シャルケ)について言及した。

 0-0で迎えた後半36分、日本は浮き球を入れられると、DF伊藤洋輝(シュツットガルト)がヘディングで吉田に横パスをした。吉田がこのボールをMF守田英正(スポルティング)につなごうとしたが、高く浮いたボールは守田の元に届かず。守田が懸命にコントロールしたが、ボールを相手に奪われてシュートを決められた。

 吉田のプレーが軽率だったと見られるが、「まず言えることは、どんな結果で、どういうプレーがあったとしても、26人を選んだのは私です。試合に向けての起用も私が決断したもの。戦術的なこと、選手への要求するプレーもすべて私がやっているところ。選手たちが行ったプレーについては、すべて私に責任があると思っています」と語った。

 そして、「前回のW杯を踏まえて、チームをどうやってレベルアップさせていくか、作っていくかを踏まえて、できるだけマイボールを大切にするように取り組んできました。彼もギリギリまで考えてくれたうえでのミスだと思います。そこは私が要求したことを、彼らが実践してくれてミスにつながったと思う。ミスかどうかは分からないですけどね。最後にミスが起こっても止められる状況ではあったと思います。そういう意味では、私の要求によくトライしてくれていると思います」と、ボールをつなごうとした吉田に非はないとした。

 スペイン戦に向けて、切り替えなければならない日本代表だが、森保監督は選手たちが思いきりプレーできるように、起こったミスについても不問の姿勢を示した。(FOOTBALL ZONE編集部)